掲載:THE FIRST TIMES

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THE JET BOY BANGERZは、LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z』から誕生した10人組ダンス&ボーカルグループ。“騒がしい個性が集まってジェットエンジンのように燃え盛る”という意味が込められたグループ名からもわかるように、熱量の高い音楽とステージが武器のチームである。3人のボーカルと7人のパフォーマーという編成はLDHの王道とも言うべき華やかさと、なおかつZ世代の進化したスタイルを見せてくれる。2023年8月23日に1stシングル「Jettin'」でデビューした彼らは、数ヵ月の間に大きな会場でのパフォーマンスや海外のステージなど刺激的な経験を積み日々成長中だ。インタビューには、ボーカルの宇原雄飛、エイロン、石川晃多の3名が登場。TJBBの成り立ちや、1月31日にリリースの1st EP『PHOTOGENIC』の話題、2024年にかける思いなどをたっぷりと語ってくれた。

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■JSB魂、EXILE魂を継承していくグループという思いで活動

──まずはTHE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)の特徴を聞かせてください。

宇原雄飛(以下、宇原):10人組ダンス&ボーカルグループで、ボーカル3人、パフォーマー7人で構成されているLDHの王道スタイルのグループです。圧倒的なパフォーマンス力をコンセプトに、自分たちは、HIROさんたちが作り上げてきたJSB魂、EXILE魂を継承していくグループという思いで活動しています。TJBBはパフォーマー7名全員がプロのダンスリーグで活躍してるDリーガーなので、ダンス力はどこのチームにも負けないものを持ってると思います。メンバーごとに違うジャンルのダンスに長けているので、楽曲ごとにパフォーマンスが映えるメンバーを中心に構成したりとライブを沸かすポイントをたくさん作れるグループです。基本的に熱いグループです(笑)。

──結成の経緯を聞かせてもらえますか。

宇原:『iCON Z』というLDH史上最大規模のオーディションがあって、第1章ではLIL LEAGUE、第2章ではKID PHENOMENON、WOLF HOWL HARMONY、TJBBの3グループが誕生したんです。TJBBのメンバーは、HIROさんに選んでいただいた10人なんです。ボーカルの3人は、僕はもともとLDHのDEEP SQUADというコーラスグループで活動していて、エイロンと晃多は敗者復活から選出された2人です。パフォーマーは『iCON Z』第2章から参加したDリーガー5人と、(中村)碧と(佐藤)蒼虎という『iCON Z』第1章からやってきた敗者復活の2人という、それぞれ違ったバックボーンを持った10人なんです。

■(雄飛は)「TJBBをもっと大きくするにはどうすればいいか」って語るくらい、ほんとに熱いハートの持ち主

──では、ボーカルの皆さんの良いところ笑えるダメなところなど、隣のメンバーを他己紹介してください。(エイロン→宇原→石川→エイロンを紹介)

エイロン:雄飛はDEEP SQUADでの経験があるので、ステージ作りのイメージをみんなに提案してくれたりと、頼りになる存在ですね。歌もダンスもめちゃストイックで尊敬することばかりです…けど、ときどきアホです(笑)。人間味があっておちゃめです(笑)。ご飯に行ったときでも「TJBBをもっと大きくするにはどうすればいいか」って語るくらい、ほんとに熱いハートの持ち主です。

■水も飲めないご飯も食べられない状況で、全然笑えなかったんですけど、(石川は)ずっと笑ってるんですよ(笑)

宇原:晃多は、とにかく明るい石川です(笑)。その明るさがグループの風通しをよくしてるところはすごくありますね。ほんとに晃多は、どんなにしんどくてもずっと笑顔なんですよ。一度2人でのYouTube撮影で、日本の人口のいちばん少ない山梨県の村に行って、ケータイと財布を没収されてヒッチハイクで帰ってくるっていうほんとに過酷なロケがあったんです。水も飲めないご飯も食べられない状況で、僕は全然笑えなかったんですけど、こいつずっと笑ってるんですよ(笑)。それくらいなんでも楽しめる人で、それで自分も頑張れたんです。ほんとに人を元気にするパワー持ってますね。あと、ふわふわした見た目ですけど意外としっかりしてます。悪いところは、食べ過ぎです(笑)。脳内8割が食べ物ですね。楽屋でいっつもお菓子を食べる手が止まらないんです。よく言えば、食に対してもストイックです(笑)。

■(エイロンは)なんと言っても優しいです。大抵のことは許してくれます

石川晃多(以下、石川):エイロンくんは奇想天外なところがあって、それがグループの雰囲気を良くしてくれることがあるんです。あと、なんと言っても優しいです。大抵のことは許してくれます。誰とでも仲良くできるタイプで、それが素敵だなと思います。悪いところは、人の話を聞かないんです(笑)。ほんと、天然の域を超えてるんですよ(笑)。

エイロン:どうやら僕は現実世界とエイロンワールドってとこを行き来してるみたいで、エイロンワールドに入ると人の話が全く入らなくなるんです(笑)。音楽を聴いてるときなんかはまったく話が入ってこないんです。

石川:いい加減にしてよってときもあるんですけど(笑)、それすらも超えて笑っちゃいますね。たぶん宇宙人です(笑)。

──(笑)。では、歌の3人の役割を聞かせてもらえますか。

宇原:僕が中心を行かせてもらうことが多くて、エイロンは高音が鋭いんです。SHOKICHIさん(オーディション時代からグループを見守り楽曲制作に関わってきたEXILE SHOKICHI)がエイロンの声を「ファイヤー!」って言うんですけど、ほんとソリッドないい声です。晃多は、曲の展開が変わってエモくなるシーンで哀愁漂う歌声を響かせる、雰囲気ガラッと変える役割が多いです。3人の声のバランスがすごくいいなと思いますね。

■ボーカルの3人は初めてマイク無しでステージに立ったんです

──なるほど。さてTJBBは2023年8月23日に1stシングル「Jettin'」でデビューしましたが、ここまで活動してきた中で特に印象に残っている出来事はどんなことですか。

石川:2023年の12月に台湾でEXILEさんの初の海外単独公演があったんですが、自分たちもサポートとして参加させていただいたんです。そのライブでボーカルの3人は初めてマイク無しでステージに立ったんです。パフォーマーたちと一緒にダンスパフォーマンスをしたんですけど、めっちゃ気持ちよかったですね。歌無しでいかにダンスで魅せるのかがすごく勉強になりましたし、パフォーマーの気持ちもめっちゃわかりました。歌って踊る見せ方を改めて考えるきっかけにもなりましたし、ほんとにいい経験をさせていただきました。

宇原:一番は、デビュー前から目標に掲げていた、1stシングルのビルボードトップ10入りを果たせたことです。そのときに、ファンの方のパワーをすごく感じたんです。フリーイベントの夢者修行を回っていくうちに、どんどんファンの皆さんと自分たちの関係性が濃くなって、ひとつのチームにまとまってきた感じがすごくあったんです。TEAM JETZ(TJBBのファン)からも「気持ちの強さはメンバーに負けない!」って熱さを感じるんですよね(笑)。

──ファンは推しに似ると言いますが、熱いTJBB同様にTEAM JETZも激アツであると(笑)。

宇原:ほんとその通りでした(笑)。デビューは3チーム同時だったんですけど、CD売り上げは自分たちがトップに立たせてもらったんです。ほんとファンの皆さんに感謝しかなかったですね。それと同時に、自分たちがデカくなってみんなに恩返しするしかないって気持ちも強くなりました。

エイロン:僕は、2023年12月に京セラドーム大阪で行われたイベント『D.U.N.K.』(『D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA』)が印象深いです。僕たちは単独公演で東京ドームに立つって夢を掲げてるんですが、実際にドームという会場に立てて、すっごい声援をいただけて、一生忘れられない経験になりました。あと、カラーの違う同世代のグループの皆さんと共演できたこともすっごい刺激になりました。それと、炎がバッと出たり演出面もすごいなと思いました。いつか演出からステージングからすべてを自分たちで作ってドームに立ちたいって思いにもなりましたね。

■世間のトレンドを追うんじゃなく、自分たちがトレンドになっていく

──では、1月31日にリリースされるEP『PHOTOGENIC』の表題曲「PHOTOGENIC」の話題に触れていきましょう。

宇原:「PHOTOGENIC」はキャッチーな曲調で、歌詞には、世間のトレンドを追うんじゃなく、自分たちがトレンドになっていこうって意味が込められているんです。ダンスはTJBBらしくバチバチに踊ってるんですが、サビでは指で四角を作ってカメラの動きをしたりとかみんなも踊れる振りが入ってます。ぜひライブで一緒に踊ってほしいです。

──歌でこだわった部分を聞かせてください。

宇原:この曲を作曲してくださったT.Kuraさんに歌をディレクションしていただいたんですけど、たくさんの学びがありました。T.Kuraさんは息の使い方をすごくこだわる方で、ほんとにブレスひとつで歌は変わるんだなって実感しましたね。あと、いちばん大変だったのがサビです。歌というか叫びで5個くらい音を重ねたんですよ。自分はこれまでずっと歌を歌ってきましたが、シャウト系が初めてだったんです。でも、楽しかったですね。最後はノドがガラッガラになりましたけどめちゃいいテイクが録れたと思います。

エイロン:今までの「RAGING BULL」「Jettin'」とはまた違う表現でのレコーディングでした。息の使い方でちょっとセクシーに歌ったりもしたんです。特にAメロの“ぶち壊せ~”の僕のパートはいろんな技を使って歌ってるので、ぜひ注目してほしいです。

石川:僕は、自分の担当パートで全部違う歌い方をしたんです。そうしないと、様にならない感じだったんです。Bメロは自分が得意の滑らかな感じで歌って、でもサビでは今までやったことのない叫びの発声でめちゃ苦戦しました。あと、2番のAメロでは息を多めのウィスパーで、胸で歌うことを意識したんです。ほんとにいろんな歌い方を学んだので、この曲だけでもすごい成長の幅があったと思います。

■すごい苦戦もしたけど、言葉一つひとつをしっかり伝えるっていうのをかなり意識した「WEEKEND」

──では、カップリング曲に、ボーカル3人曲のバラード「WEEKEND」が収録されていますね。

エイロン:いろんな楽曲の中から、僕たちが「WEEKEND」を選ばせていただいたんです。デモを聴いた瞬間から、楽曲も最高だし、3人のステージも映えるし、自分たちの初めてのバラードにぴったりだと思って選ばせてもらいました。すごい苦戦もしたけど、言葉一つひとつをしっかり伝えるっていうのをかなり意識してレコーディングしました。

宇原:初のバラードですし、これから何十年と活動していく中でいちばん聴かれる曲になるかもしれないと思って、いつも以上に気合入れてレコーディングに臨みました。3人の歌の個性が出せたし、歌詞は甘さも大人っぽさもあって20代前半の僕らが歌うにはちょうどいい温度感だなと感じました。自分の得意な節回しを充分に出して歌えたと思います。この曲を選んだ理由を付け加えると、自分の好きなR&B要素があってリズムがちゃんとしてるし、いずれパフォーマーも含めた表現ができるって未来も見えたからです。

石川:この曲は自分的には、オーディションからTJJBになっていろんな曲をやってきたこれまでのひとつの集大成って印象があります。成長した歌の力をこの曲で存分に出せたなって思いました。バラードなので、一つひとつのフレーズに対してどう歌えばよく伝わるのかをすごく考えましたね。気合いも思いも込めた楽曲なので、ぜひたくさんの方に聴いてほしいです。

■十人十色の自分たちのことを歌ってる自己紹介ソングの「TEN」

──あと、「TEN」「Banger」についても聞かせてください。

宇原:「TEN」は挑戦の楽曲で、SHOKICHIさんと1から話し合って作った曲なんです。SHOKICHIさんは、パフォーマーそれぞれの得意なジャンルを見せられるようにいろんなサウンドを入れたいって思いがあったんです。なので、ヒップホップテイストから急にジャズ、ハウスになったりっていう楽曲になったんです。自分たちも、ケンドリック・ラマーやマイケル・ジャクソンとか好きな音楽を持ち寄って、そのニュアンスをいい感じでまとめて作ってもらいました。歌詞は、十人十色の自分たちのことを歌ってる自己紹介ソングって感じになってます。自分たちの中では、これがTJBBだ!って印象の楽曲ですね。

■10人それぞれが個性を放って自由に輝いていこうという思いの「Banger」

石川:「Banger」は、10人それぞれが個性を放って自由に輝いていこうって思いが込められた楽曲です。ただ「TEN」とはまた違う感じで、十人十色の僕らがひとつになって、お客さんと一緒に進んでいこうって曲なんです。イメージ的には、フェスで歌ってTEAM JETZのみんなと一緒に楽しめる曲だと思うので、これからライブでパフォーマンスするのが楽しみです。

──では、TJBBとしての2024年の目標と個人でやってみたいことを聞かせてください。

宇原:まずは、「PHOTOGENIC」でSpotifyのバイラルチャート1位を絶対取るって目標があります。それを第1ステップとして、2024年はどんどん世間にパフォーマンスを届けたいと思ってます。あと、楽曲でTJBBの可能性を広げたいですし、自分たちの単独ツアーやiCON Zチームでのイベントとかもやってみたいです。個人的には、for TJBBというか、TJBBが大きくなるためならなんでもやりたい気持ちがあります。その一環として、今も自分は演技レッスンを受けさせてもらっているので、今年は本格的に俳優に挑戦していきたいと思ってます。応援していただいてる皆さんをもっと湧き立たせて、これからもっと上に行くぞ!って1年にしたいです。

石川:自分もTJBB単独ツアーをやってみたいです。TJBBは東京ドームという大きな夢を掲げてるので、そこにたどり着くためにもやれることは全力でやっていきたいです。個人の目標としては、歌だけでなくダンスも伸ばしたいです。やっぱりパフォーマンス力が武器のグループなので、パフォーマーの勢いに負けないくらい踊れるようになりたいです。あと、自分はアニメや映画の吹き替えとかがすごく好きなんですよ。『呪術廻戦』の七海役などをやられてる津田健次郎さんがめちゃ好きですね。自分でも興味があるので、声優にも挑戦したいなって思いがあります。できればTJBBでアニメの主題歌をできたらなって思いもあります。

■TJBBの単独ツアーがやりたい

エイロン:テレビやライブを通じて、僕たちのパフォーマンスを見て、TJBBのファンになってくださる方をたくさん増やしたいです。そのためにも、みんなで歌もダンスも磨いて実力を高めていきたいです。あと僕も、TJBBの単独ツアーがやりたいです。僕たちだけじゃなく、iCON Z出身の全員で盛り上がっていきたい気持ちがありますね。個人的には、僕はデビュー前から作詞作曲をしてるので、今年は自分の曲を皆さんに聴いてもらえる機会があったらいいなと思ってます。ジャンル的にはR&Bとかが多いですね。そう、雄飛も曲を作ってるんですよ。

石川:おしゃれな曲を作る2人なんです(笑)。

宇原:僕も趣味で曲を作ってて、いつか自分のソロでやれたらって思いがあります。みんなも言ってる通り、TJBBが大きくなるために、これからどんどん新しいチャレンジしていきたいです。

INTERVIEW & TEXT BY 土屋恵介

リリース情報
2024.1.31 ON SALE
EP『PHOTOGENIC』

プロフィール

THE JET BOY BANGERZ
ザ・ジェット・ボーイ・バンガーズ/約4.8万人が参加したLDH史上最大規模のオーディション『iCON Z』から誕生した10人組ダンス&ボーカルグループ。LDH JAPAN所属のコーラスグループ「DEEP SQUAD」のメンバーを擁し、パフォーマーは全員がダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」で活躍するプロダンサーという、LDH屈指のパフォーマンス力を誇る。グループ名には、「騒がしい個性が集まってジェットエンジンのように燃え盛る」という意味が込められており、Z 世代アーティストのトップを目指す!2023年8月23日にシングル「Jettin'」でデビュー。