会見で撮影に応じる与那覇勇気(左)と辰吉寿以輝【写真:浜田洋平】

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 ボクシングの54.5キロ契約8回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われる。日本バンタム級10位・与那覇勇気(真正)と元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男・寿以輝(じゅいき・大阪帝拳)が激突。21日は両者が大阪市内で会見。ダブル世界戦の前座に組まれ、両者は火花を散らした。戦績は32歳の与那覇が12勝(8KO)5敗1分け、27歳の寿以輝が14勝(10KO)1分け。

 与那覇は昨年4月に那須川天心(帝拳)のデビュー戦で判定負けを喫した。日本バンタム級2位から11位まで転落。注目度の高い興行で知名度が上がったが、「それは天心選手のおかげ。自分は勝って見せていくしかない」と受け止める。8月の再起戦で勝利。2連勝を見据えた。

「今の気持ちは『やっと来た。もうすぐだな』という感じ。自分たちの試合を楽しみにしてくださっているファンの方々もいる。自分自身が一番楽しみにしていて、試合までもう少し。幸せに思います。しっかり這い上がっていきたい」

 一方、2015年4月にプロデビューした寿以輝は13連勝したが、20年11月に3回負傷引き分け。日本ランクから外れた。与那覇を倒せば復帰も見えてくる。「絶好調です。調整もいい具合。やることは全部やった」。相手の印象については「凄く気持ちのいい人なので、いい試合ができると思う。楽しみです。僕らにしかできない試合をして、しっかり僕が勝ちます」と宣言した。

 この試合は11月予定だったが、他の試合に負傷選手が出て延期に。寿以輝は「2か月分、強なったなというくらい」と、よもやの延期も影響がないことを強調した。

〇…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第6弾として開催される。メインイベントではWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が、元WBA正規王者のWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)と防衛戦を予定。セミファイナルでは、東洋太平洋スーパーバンタム級6位&日本同級7位・那須川天心(帝拳)がボクシング転向3戦目として121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨み、ルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。WBA世界フライ級1位・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は6度防衛中の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に世界初挑戦する。

(THE ANSWER編集部)