“いま”の生活様式にマッチする身近なアイテムのトレンドを予想。今回は文房具ライター・きだてたくさんに2024年の文房具のトレンドについて聞いてみた。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 


文房具ライター・きだてたく

最新の機能系からオモシロ雑貨系まで、ひとまずじっくり遊び倒してから語りたい派の文房具ライター。文房具に関する著書も多数。

 

シャープペンシル史上に残る超精密・完全自動機構

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ
5500円

先端パイプが紙に当たることで芯を出す従来のオートマに対して、筆記量に連動して芯を出す完全自動化を実現。芯を自動回転させてシャープさを保つ「クルトガ機構」も併せ持ち、集中して「書く」にのめり込める筆記感だ。

↑通常の4倍以上となる45点もの部品で精密な芯の回転・自動繰り出しを制御。芯量も5段階から好みで調整できる

 

迫力のデュアルグリップで筆記の安定感も抜群

ぺんてる
オレンズAT
デュアルグリップタイプ
2200円

フラッグシップである「オレンズネロ」の書き味を踏襲しつつ、自動芯出し機構の心臓部を再設計することで低価格化を実現したモデル。廉価版の枠に収まらない高精度なパイプスライドは、オレンズファンからの評価も高い。

↑ラバー+金属の「デュアルグリップ」は、剛性感の高い握り心地。金属の重みによって低重心化にもひと役買っている  

 

オートマをワンコインで!! 高コスパすぎる機能派シャープ

サンスター文具
ノクフリー
495円

しっとり握りやすいラバーグリップと自動芯出し機構の組み合わせで、集中力を切らさず長時間筆記が可能。本体質量は12gと軽量だ。数千円が一般的なオートマチックシャープでは異例の500円切りで高コスパだ。

↑筆記時にペン先が紙に触れて上下動することで芯を繰り出す機構。使い始めにノックすれば、あとは芯1本ぶんをノックレスで書ききれる

 

【ヒットアナリティクス】「オートマ+α」のメガヒットが続くかも

「メインユーザーである中高生からの人気は圧倒的で、『クルトガ ダイブ』などは店頭で抽選販売になるほど。今後はオートマ+αの高機能シャープペンが予想され、怪物級のヒット商品が生まれる可能性もあります」(きだてさん)

先進技術:3 顧客ニーズ:5 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:3

 

話題沸騰中のオートマチックシャープペンはまだまだ新商品ラッシュが継続する

2023年の文具トレンドとしてまず挙げられるのが、高機能シャープペンシル。なかでも特に注目なのが、ノック不要で芯が自動的に繰り出される「オートマチックシャープペン」です。オートマ機構自体は何十年も前からあるものですが、23年になって、精密な完全自動タイプや、高コスパな製品が立て続けに発売されたことから、中高生を中心に爆発的な人気となりました。

 

24年以降は一層の低価格化&高機能化という両軸の進化がほぼ確実視されており、新商品ラッシュが続くのは間違いないところ。さらには「あの人気シャープシリーズもオートマ化するのでは!?」といった噂もチラホラ……。話題のタネはまだ尽きないようです。

 

【このトレンドも見逃せない!】
いつでも推しの姿が拝める“祭壇”型収納ファイル

リヒトラブ
myfa コレクションスタンド L
3960円

アクリルキーホルダーや缶バッジ、カード類がすっきり収納できて、立てた状態で飾れるコレクションスタンド。閉じれば書類ファイルと区別がつかないため、周囲に知られずこっそりと推し活を楽しみたい派から注目が集まりそうだ。