能力全開なら侮れないバンドシェル(今年11月撮影、ユーザー提供:ひちゃさん)

写真拡大

 阪神11Rの朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)は、伏兵のバンドシェル(牡2、栗東・西村真幸厩舎)で高配当を狙いたい。

 前々走のデビュー戦がクビ差の辛勝なら、前走の京王杯2歳Sは0秒6差の4着。成績だけを見れば、GIで人気薄となるのは納得だ。ただ、改めてレースを振り返ると、新馬は勝負所でかなりの大外を回しながらの差し切りで、着差以上の完勝だった。また、京王杯2歳Sは初の長距離輸送が影響したのか、道中で力みっぱなし。それでいて最後までバテることなく脚を使っての4着だから、決して内容は悪くなかった。今回は初のマイル戦となるが、リズム良く運ぶことができれば、十分に守備範囲だろう。

 そして最大の推し材料は、出来の素晴らしさだ。もともと攻め駆けするタイプだったが、今回は1週前の坂路で4F51.5-1F11.9の超抜時計をマーク。最終追いも同じく坂路で、仕掛けられてからの反応の良さが目を引いた。使われつつの上積みが大きいのか、過去2戦とは別馬のように良くなっている可能性がある。

 鞍上はGIの人気薄で怖い池添謙一騎手。一発の魅力は十分に秘めているので、上位争いはもちろん、突き抜けるシーンまで考えて馬券を組み立てたい。