新馬を圧勝したタイセイリアル(撮影:下野雄規)

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 デビュー戦を圧勝したタイセイリアル(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が、中京9Rの寒桜賞(2歳・1勝クラス・ダ1400m)で無傷の2連勝を狙う。

 タイセイリアルは父Arrogate、母ラフタ、母の父Kitten's Joyの血統。父は16年のBCクラシック、17年のドバイワールドCなどを制した名馬。産駒はJRAで15頭がデビューして12頭が勝利。重賞勝ち馬こそ出ていないが、コンスタントに走っている。

 11月東京のデビュー戦は序盤こそ好位で我慢していたが、3角で抑え切れずに先頭へ。そこから上がり3F最速でまとめて、2着に4馬身差の圧勝だった。何よりゴール後も止まらず、そのまま馬場を1周してきたことで注目を集めた。このことから現時点で操作性に注文がつくことは間違いないが、相当な心臓の持ち主ともいえる。

 父は20年に早世したため、この世代がラストクロップとなる。今後の活躍次第では、希少な父の血を後世につないでいくことが期待される逸材。そういった意味でも、ここは通過点にしてほしい。