戦力外獲得期間から10日経過…現れぬNPB“合格者” トライアウト組に迫られる決断
トライアウト組では元日本ハム・立野和明が独立L・富山へ
15日に実施された「12球団合同トライアウト」から11日が過ぎた。新天地が発表されたのは、独立リーグ・日本海リーグの富山GRNサンダーバーズに決まった元日本ハムの立野和明投手(2019年ドラフト2位)だけ。NPB球団からの発表はない。
トライアウトには59選手が参加。その中には2016年新人王の高山俊外野手(阪神)、2019年オフにソフトバンクからFA移籍した福田秀平外野手(ロッテ)、2015年ドラフトで3球団競合の高橋純平投手(ソフトバンク)、2017年最高勝率の薮田和樹投手(広島)らがいた。
高山はシート打撃で2安打、福田秀は右越え二塁打を放つなどアピールした。が、現状で新天地加入は発表されていない。オリックスから戦力外になった吉田凌投手はトライアウトで2三振を奪った。23日には二保旭投手(阪神)と共に非公開の入団テストを受けた。その結果も注目される。
中日は中島宏之内野手(巨人)、上林誠知外野手(ソフトバンク)ら4選手、ヤクルトは西川遥輝外野手(楽天)、嘉弥真新也投手(ソフトバンク)ら3選手、DeNAは森唯斗投手(ソフトバンク)らの獲得を発表した。
他にも炭谷銀二朗捕手(楽天)は古巣・西武に6年ぶりに復帰。鍵谷陽平投手(巨人)も育成契約で5年ぶり日本ハム復帰する、山田遥楓内野手(日本ハム)は楽天と育成契約を結ぶなど、続々と新天地が決まっている。
昨年、一昨年の2年間で12球団合同トライアウトに82選手が参加し、NPB復帰をかなえたのは5選手。合格率6%の狭き門だ。今回は新たな働き場所を得られる選手は現れるだろうか。(Full-Count編集部)