U−22日本代表、5得点でアルゼンチンに快勝! アイスタ凱旋の鈴木唯人が2ゴール

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 サッカーU-22日本代表は、18日(土)に国際親善試合でU-22アルゼンチン代表と対戦した。

 来夏のパリ・オリンピックの出場権がかかる『AFC U23アジアカップカタール2024』に向けたチーム作りを進めるU−22日本代表は、パリ・オリンピックの南米予選を控えているU−22アルゼンチン代表と対戦した。

 日本は藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン/ベルギー)、佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ)、鈴木唯人(ブレンビー/デンマーク)、小田裕太郎(ハーツ/スコットランド)ら海外組に加え、松木玖生(FC東京)がスタメンに入り、福田師王(ボルシアMG/ドイツ)や福井太智(バイエルン/ドイツ)らはベンチスタートとなった。

 一方、アルゼンチンはガストン・アビラ(アヤックス/オランダ)やファクンド・ブオナノッテ(ブライトン/イングランド)が先発。フェデリコ・レドンド (アルヘンティノス・ジュニアーズ)やニコラス・パス(レアル・マドリード/スペイン)らはベンチスタートとなった。
 
 前半、アルゼンチンが追い風、日本が向かい風のなかでのプレーとなった。立ち上がりはアルゼンチンが各局面で強度と技術の高さを見せる展開となり、日本はやや苦戦を強いられる。

 それでも、日本は4分にチャンスをつくる。鈴木のパスを受けた三戸舜介(アルビレックス新潟)がペナルティエリア内からシュート。これはアルゼンチンのGKファブリシオ・イアコビチ(エストゥディアンテス/アルゼンチン)に阻まれたが、早い時間帯に決定機を作り出した。

 その後、日本が徐々にアルゼンチン陣内深くまで侵入できるようになり、アグレッシブな守備から連続攻撃を仕掛ける。

 すると、18分に先制点が生まれた。松木がノールックで中間ポジションを取った佐藤へ縦パスをつけると、佐藤はペナルティエリア外左角から中央へドリブルで切り込み、右足を振り抜く。低く鋭いシュートはゴール右隅に決まり、日本が先制に成功した。

 しかし、22分に一瞬の隙を突かれてしまう。ビルドアップのミスから松木がボールを奪われると、最後はパブロ・ソラリ(リーベル・プレート/アルゼンチン)に冷静にシュートを決められた。1―1とアルゼンチンが追いつく。

 同点となったあと、試合はしばらくこう着状態に陥ったが、29分に日本がチャンスを迎える。高い位置で連動したプレスを仕掛け、鈴木がボールを奪うと、スルーパスを受けた佐藤がフリーでGKとの1対1を迎える。しかし、これはファブリシオ・イアコビチの好セーブに阻まれ、得点を奪うことはできなかった。

 一進一退の攻防が続いたなか、日本にアクシデントが起こる。先制点を決めた佐藤が相手との接触で膝を負傷し、交代を余儀なくされる。44分、佐藤との交代で松村が投入された。

 後半開始からアルゼンチンは、2人を変更。日本は松木との交代で山本理仁(シント・トロイデン/ベルギー)をピッチへ送った。

 後半開始早々、アルゼンチンがチャンスをつくる。日本から中盤でボールを奪うと、最終ラインの背後へ抜けたパブロ・ソラリがバングーナガンデ佳史扶に倒される。そして、ペナルティエリア手前中央で得たフリーキックをティアゴ・アルマダ(アトランタ・ユナイテッド/アメリカ)が直接ゴールネットに突き刺し、アルゼンチンが勝ち越しに成功した。

 1点のビハインドを追う展開となった日本は、攻撃が停滞し、なかなか効果的に相手陣内深くまで侵入することができなくなった。

 しかし、それでも66分に同点に追いつく。右サイドの半田陸(ガンバ大阪)から斜めの縦パスが鈴木に入ると、鈴木はペナルティエリア手前から左足を振り抜く。コースを狙ったシュートは、ゴール右隅に決まり、日本が2―2の同点に追いついた。