磐田の“ワン・クラブ・マン”、GK八田直樹が今季限りで現役引退…19年のキャリアに幕

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 ジュビロ磐田は2日、同クラブに所属しているGK八田直樹が2023シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 八田は1986年6月24日生まれの現在37歳。ジュビロ磐田ユース出身で、2005年にトップチーム昇格を果たした。加入後数年はなかなか正GKの座を確保できず、2008シーズンに公式戦初出場を記録。2012シーズンや2014シーズンは正守護神として活躍を続けた。直近の数シーズンは出場機会が限られていたものの、バックアッパーとしてチームを支え続けた。今季も前半戦は公式戦の出場機会に恵まれていなかったが、7月29日に行われた明治安田生命J2リーグ第28節いわきFC戦に途中出場。交錯プレーで頭部に打撃を受けたGK三浦龍輝に代わって試合終了間際からピッチに立ち、1−0での勝利に貢献していた。

 19シーズンにもわたる現役生活の幕を下ろす八田は、磐田の“ワン・クラブ・マン”としてキャリアを終えることとなった。これまでにJ1リーグ通算86試合、J2リーグ通算69試合、Jリーグカップ通算27試合、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会通算17試合に出場している。

 磐田は4日に控えた明治安田生命J2リーグ第41節水戸ホーリーホック戦が今季のホーム最終戦となるが、同試合の終了後には八田の引退セレモニーも予定されている。

 今季の明治安田生命J2リーグも残すところ2試合となった中、現在3位の磐田は現時点で勝ち点「69」を獲得。自動昇格圏内の2位清水エスパルスとは勝ち点差「1」となっており、1年でのJ1復帰に向けて勝利のみが求められる熾烈な戦いが続く。果たして、磐田はクラブ一筋のキャリアを積んできた八田の現役ラストシーズンに華を添えることができるだろうか。