マーベル新作『ブレイド』トラブル続出 主演マハーシャラ・アリが降板寸前だった
マーベル・スタジオが人気ヴァンパイア・ハンターを再び映画化する『ブレイド(原題) / Blade』(2025年2月14日全米公開)から、主演のマハーシャラ・アリが降板寸前だったと、Varietyが報じた。
マハーシャラが人間とヴァンパイアの混血として生まれたヴァンパイア・ハンターのブレイドにふんする新作映画は、2019年のサンディエゴ・コミコンで企画が発表され、当初は今年11月3日に全米公開されるはずだった。しかし、2022年11月に予定していたクランクイン直前に、監督のバッサム・タリクが電撃降板。その後、全米脚本家組合がストライキに突入した影響で、撮影開始がさらに延期となってしまった。
撮影前からトラブルだらけの同作。「Crisis at Marvel(マーベルの危機)」と題したVarietyの特集記事では、すでに脚本家5名、監督2名が企画から降板したと報じられている。さらに、ある段階では、ブレイドが4番手に格下げされ、女性キャラクター主導で“人生の教訓”を描くストーリー案が検討され、あまりに奇妙なアイデアに、マハーシャラが主役を降板しかけたという。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を仕切るケヴィン・ファイギは、脚本問題を解決するために、『LOGAN/ローガン』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたマイケル・グリーンを新たに起用。製作費を1億ドル(150億円・ドル150円計算)以下に抑えるなど、大幅なテコ入れが施された。(編集部・倉本拓弥)