『相棒』屈指の人気キャラ・陣川公平の“まっすぐな魅力”。特命係との出会いから紐解くファンに愛される理由

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2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”の地位を確立した『相棒』。

再会2年目の“伝説のコンビ”杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が新たな挑戦に乗り出す『season22』は、2023年10月より放送中だ。

そんな『相棒』シリーズは、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」「テレ朝動画」にて、過去全シーズンとスペシャルドラマに加え、劇場版、スピンオフも配信中。

テレ朝POSTでは新シーズンのスタートを記念し、『相棒』の個性豊かな登場人物たちにスポットを当て、オススメのエピソードとともに彼らの魅力を紹介していく。

今回は、特命係“第3の男”としておなじみの人気キャラ・陣川公平を取り上げる。

◆特命係に配属された“第3の男”

陣川警部補(原田龍二)が初めてシリーズに登場したのは、『相棒 season3』 第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)。

もともと経理担当だったが、事件捜査がしたいと密かに指名手配犯を追い、その結果2度も誤認逮捕。それが原因で特命係に左遷されたという設定だった。

しかも最初は左遷に気付かず、以前から憧れていた捜査部門への異動が叶ったと勘違いするおっちょこちょいぶりを露呈。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)に元気よく挨拶するが、事実を知らされるとショックでヤケ酒をあおった。

それでもめげずに、翌日はしっかり出勤。右京から「案外打たれ強いのかもしれませんね」と評価を受ける。

陣川は、向かいのマンションにアベック宝石強盗の容疑者と似た女が引っ越してきたといい、右京たちを巻き込んで張り込みをはじめた。

容疑者とみられる女性は、居酒屋でアルバイトする専門学校生のハル子。

陣川は、監視を続けるうちに容疑者に恋心を抱くようになり、「悪いことする娘には見えません」と擁護派に転身。女性に惚れっぽい一面に、右京と薫は大いに困惑する。

それでもハル子を信じて肩入れする陣川は、次第に暴走しながら真実へ近づき、事件は思わぬ方向に転がっていく…。

◆残念だけど憎めない愛されキャラ

真面目で熱血漢ながら、思い込みが激しく、恋愛体質な陣川の特徴がしっかり描かれていた初登場回。

少し抜けているものの、恋した女性のために一生懸命奮闘する姿は、見ているうちについ応援してしまう。右京と薫という特命係の中で、“ピュアでまっすぐ”な魅力を放っていた。

そんな愛すべきキャラクターゆえ長年ファンに親しまれているのだろう。

本日11月1日(水)放送の『相棒season22』第3話「スズメバチ」では、陣川公平が2年ぶりに登場。薫とは『season6』第2話(2007年10月31日)以来、実に16年ぶりの再会を果たす。

残念だけど憎めない男が今回はどんな騒動を巻き起こすのか、楽しみにしたい。