レアルに戻ったブラヒム・ディアス photo/Getty Images

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ミランへのレンタル移籍を経て、今夏レアル・マドリードに復帰したMFブラヒム・ディアスの出番が増えない。

先発した9月27日のラス・パルマス戦では今季初ゴールを決めたのだが、ここまでの見せ場はそれくらいだ。プレイタイムはチャンピオンズリーグを合わせても118分間に留まっており、今のところは指揮官カルロ・アンチェロッティの構想に入り切れていない。

システム変更も影響しているだろう。昨季までのレアルは[4-3-3]をメインとしており、ディアスもウイングでプレイできる選手だ。

しかし、今季はMFジュード・ベリンガムの加入に合わせて[4-3-1-2]をメインとしている。ディアスはトップ下にも入れるが、ここはベリンガムのポジションだ。今季ここまで満場一致のチームMVPであるベリンガムからポジションを奪取するのは厳しく、どうしてもディアスの出番が増えない。

今季はFWヴィニシウス・ジュニオールが離脱していた期間があったが、そこでもアンチェロッティはトップ下にベリンガム、2トップにホセル&ロドリゴを配しており、ディアスに先発の機会は回ってこなかった。

スペイン『SPORT』はこのまま出番が増えない場合は今季終了後に売却対象となり、2000万ユーロほどで手放すことになるのではないかと伝えている。ミランでは確実に成長したが、やはりレアルでポジションを確保するのは簡単ではない。

仮に今後レアルがMF久保建英の再獲得など前線補強へ動くならば、これもディアスにとっては逆風となるだろう。