地震や台風など、いつ起こるかわからない自然災害。だからこそ、日頃から備えておきたいですよね。防災月間の9月を機に、改めて確認してみましょう。ここでは、Amazonで購入することができる防災グッズについて紹介します。

防災のプロに聞く、持ってると安心の非常時アイテム

関東大震災の発生から100年目となる今年。南海トラフ巨大地震への危機感も高まるなか、最近では日本各地で豪雨災害も発生し、「災害はいつ起こるかわからない」と心配になりますよね。

Amazonでは、防災・非常時対策ストアなど“備え”をサポートするさまざまなサービスを展開。防災アドバイザー・防災士の岡部梨恵子さんに、災害時に本当に必要な備えや最新の防災グッズを教えてもらいました。子どもや高齢者がいる家庭にあると安心な防災グッズなど、ESSE読者世代が知っておきたい防災対策についてピックアップして紹介します。

●子どもの避難所生活でも安心する「おむつ」

大人でもストレスの多い避難所生活。子どもが感じる不安や寂しさは計り知れません。親として、子どもの避難所生活でのストレスを少しでも軽減してあげられるようにしたいですよね。
非常用持ち出し袋の中に、かさばらないトランプや小さな絵本、小さなぬいぐるみを入れておくだけでも不安が和らぐといいます。さらに、アウトドアなどで使うシェードやミニテントで“安心できる居場所”をつくってあげることも効果的。

また、混んでいたり掃除が行き届かずにおいが気になるといった理由で、避難所のトイレに行きたがらず体調不良になってしまう子どもも多く、おむつが取れている子でも紙おむつを履かせてあげることが安心感につながるのでおすすめだそう。

●排泄物もにおわない「おむつ袋」

最近はペットを飼っている家庭も多いですが、災害時にペットと一緒に避難する場合はにおいなどで周囲に迷惑をかけないことが鉄則。排泄物を処理する際は臭気や菌を通さない処理袋が役に立ちます。

動物が苦手な方への配慮はもちろん、ペットのストレス軽減にコンパクトに折りたためるペットサークルを用意するのもおすすめです。

●高齢者や足が不自由な人の支えになる、折りたたみの「杖」

高齢者がいる家庭の必需品と岡部さんが話すのが杖。とっさの避難でいつもの杖を持って来られなかった場合に備え、折りたたみ式の杖を非常用持ち出し袋に入れておくと◎。

●厳しい季節も快適。マストアイテム「ウェットティッシュ」「ブランケット」

避難がとくに大変になるのが夏と冬。暑い時季の対策として、最近では工事現場などで働く人も取り入れている扇風機つきベストや、水が使えない状況で体をふくためのウェットシートを準備しておきましょう。

寒い時季は、暖を取るためのポータブルガスストーブやエマージェンシーブランケットが役に立ちます。

避難所でアルミブランケットを使ったら音がうるさくて周囲に迷惑をかけてしまったという声もあるそう。このエマージェンシーブランケットは、他製品(シルバーのもの)と比較すると使用しているときのガサガサという音がとても少ないのがおすすめの理由。

●火を使わずに温かく食べられる「避難食」

過去の災害では、支援物資が1週間届かなかった例もあり、行政頼みではなく自分軸での災害対策が必要だと岡部さんは話します。避難所ではパーソナルスペースが確保できないという点も鑑みて、岡部さんが推奨するのが「在宅避難」。たとえライフラインが止まっても、家族で生活できるように備えておきましょう。

まずは非常食。子どもは口に合わないものを災害時だからといって食べてくれないケースが大半です。
最近の非常食はクオリティがとても高く、2種類の商品を試食させていただいたのですが、どちらも普段食べているものと変わらないおいしさでした。グリコのレトルトカレーは植物性の油脂を使っているため冷めててもおいしく食べられる点でおすすめだそうです。

また、ホリカフーズのレスキューフードは容器要らずで、水や火を使わず熱々のご飯がつくれるので、余震が続いているときでも安心だなと思いました。

● 停電したときも安心。「ポータブル電源」

大容量でもコンパクトなポータブル電源。太陽光で電源を取って使えるようにしておくとさらに安心だそうです。非常用としてだけではなく、キャンプでも活躍するのでひとつもっていると便利。

● もしトイレが使えなくなったら…こちらも必需品「非常用トイレセット」

簡易トイレは、1人あたり男性は最低でも1日5回、女性は最低でも1日7回使用すると想定し、1週間分は用意しておくのが◎。また、災害時に実際にどうやって使えばいいのかわからなかったという声もあったそうで、家庭で練習をしておくのもおすすめです。

●メンテナンスも兼ねた“備えない防災”フェーズフリー

災害対策グッズを購入しただけでは、備蓄にはなりません。賞味期限がきれてしまっていたり、置き場所を忘れてしまったり…。「いざというときに使えない」という事態を防ぐためにも日頃の確認やメンテナンスが大切になってきます。

そこでおすすめなのが、“備えない防災”フェーズフリーです。これは「身の回りのアイテムやサービスを普段使いだけではなく、非常時にも応用しよう」という考え方で、さまざまな物の値上げが続く今こそ実践したい、高コスパな備え方といわれています。
とくに消耗品の飲料水やパックご飯は、日常使いしながら常に新しいアイテムを備蓄する「ローリングストック方式」がおすすめ。こうすることで期限ぎれのアイテムを廃棄することなく、かつ災害対策グッズとしても常にフレッシュな状態をキープできるのです。たとえば、「麦茶をつくるときは備蓄しているペットボトルの飲料水を使う」などと決めておけば循環もスムーズです。
この「ローリングストック方式」にぴったりなのが、Amazonの「定期おトク便」。災害への備えとしても使えるアイテムを、好きな期間を設定して定期的に注文できるので、古いものから消費していくという点でもわかりやすく便利なのです。
家族の形が多様化している今、必要な備えもそれぞれの家庭によって変わってきます。非常用持ち出し袋の準備をはじめ、在宅避難について家族で話し合ったり、ローリングストック方式を活用するなど、大切な家族を守るための備えを日頃から意識したいですね。