食品の高騰が止まりません。ですが、「もう仕方ないか」とあきらめるのはちょっと待った! 無理しない工夫で食費はまだ減らせます。ちょっとした習慣の見直しで食費年間6万円をカットしたESSE読者・Nさんのアイデアを紹介します。

ロスゼロアイデアで無理なく月5000円の食費ダウンに成功!

整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザーのNさん。義両親から譲り受けリフォームした一戸建てで家族で暮らしています。

「物価上昇はつらいけど、無理な節約はしたくない!」そんな悩みを解決すべく、買い物や収納など普段の生活を見直したNさん。食材をまとめ買いして腐らせたり、お徳用サイズの食品が使いきれなかったり…といった食品ロスを減らした結果、がまんせずに月5000円の食費節約ができたそう。

●食費を減らすためのポイント6つ

貯め家計をキープしているNさんに、日々気をつけている6つのポイントを教えてもらいました。

1.カレンダーに食材ロスを記入してムダを可視化

使いきれずに廃棄になってしまった食材は、カレンダーにメモ。
「こうして使い残しがちな食材を可視化することで、次回は買う量を減らしたり、買うのをやめたり、対策が立てられます」

2.大容量パックの食品を買うのをやめる

大容量の粉類や調味料を買って、使いきれないこともしょっちゅうあったそう。
「使いきれるサイズのものを買ったほうが、一見割高でも結局はロスがなくておトクだとわかりました」

3.週に1万5000円の買い物予算を立てる

1週間の買い物予算は1万5000円。「大きいスーパーでの予算を1万円、小さな専門店での予算を5000円に。きっちり考えすぎず、ざっくりと目安にしながら無理なく使いすぎを防ぎます」

4.週に1回、特売肉・魚を買って献立決め

週に1回は大きいスーパーに行き、メイン料理に使う肉や魚の特売品をゲット。
「豚こま切れ肉、鶏肉、特売の魚など、安くて使いやすいものを中心に買ってからメニューを決めています」

5.週の真ん中に小さな専門店で買いたし

週の真ん中に、地場野菜が充実している専門店で買いたし。
「旬の野菜が安く買えます。一度にまとめ買いするより管理しやすくなってロスが減りました。お菓子類のムダ買い防止にもつながります」

6.冷蔵庫を見える化して使いきりをラクに

食材が使いきりやすい収納法へと冷蔵庫使いを改善。
「半透明のケースに食品などをまとめてラベリングし、奥まで出し入れしやすく。使い忘れによる食品ロスが減り、食費も下がりました」

食費が減る冷蔵庫のカギは、中身を整えるグッズ使い

冷蔵庫を整えたことがきっかけで、食材の適正量がわかり、自然と使いきれるようになったというNさん。使い心地と食費節約を兼ね備えたグッズ使いを紹介します!

●調味料の使い忘れを防止する「ドアポケット用仕切り板」

100円ショップの仕切り板を使い、調味料の雪崩を防止。

「ドアポケットに入れた調味料を見やすく整理できます。奥に隠れてしまった調味料を使い忘れる! なんて事態がなくなりました」

●「引き出し式トレー」を早めに食べる食材入れに

冷蔵室の棚につけられる引き出し式トレーは、ニトリで購入したもの。
「手に取りやすい場所に設置して、賞味期限が近いベーコンや練り物など、早めに使いきりたい食材を入れる場所にしています」

●家族がひと目でわかり、管理もしやすい「トレー収納」

漬物、ゼリー類、ご飯の供、豆製品などを半透明のトレーに仕分けして、奥まで出し入れしやすく。
「だれが見ても場所がわかり、庫内で迷子になることが減りました。ダブリ買いも防げます」

 

ESSE10月号「お金に愛される人が見直したこと。」特集では、冷蔵庫のほかの場所でのグッズ使いのほか、子育て期と老後を乗りきるマネープランの立て方や、貯蓄や支払い、投資の流れをシステム化してストレスなく管理する方法を紹介しています。がんばらずにできる方法で強い家計をつくる秘訣が満載です!