「このままではヤバいです」運転士確保に苦戦する京急バスが鉄道と連携 その大胆な内容とは?
全社員一丸で職員大募集!
「2024年問題」でバス運転士の確保が急務に
京浜急行バスは2023年7月13日(木)、京急線で運行されている1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」の車内広告全てを求人広告に変え、職員を大募集すると発表しました。
中吊りポスターがすべて京急バスの職員募集ポスターに変更される「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」(画像:京急)。
この取り組みは、運送業界のいわゆる「2024年問題」に対応するもの。2024年4月から労働時間に関する基準「改善基準告示」が改正適用され、拘束時間の上限や休息期間などが変わり、運転士が不足します。また、若者の車離れや高齢化による大型二種免許保有人口の減少も影響しています。京急バスでは「人財不足で、このままではヤバいです。しかしめげてはいません。働きやすい会社へと前向きに奮闘中」としています。
京急バスの総務人事課では人材確保に苦戦しており、京急線の広告をジャックすることを社長に提案し、今回の取り組みに至ったといいます。
今回募集するのは、運転士、整備係、旅客サービス係。旅客サービス係は、羽田空港での案内を専門に行う係員で、新卒で入社して将来運転士となる職員が一部在籍しており、新たに採用を行ってバス運転士への職種改変を進めるとしています。
車内広告のキャッチフレーズは「グッドなシゴト場プロジェクト」。窓上広告は3種類、中吊りポスターは12種類、ドア横広告は1種類が作成されています。
今後は、様々な施策を通して職員を増員し、鉄道輸送と連携して利便性向上や沿線価値の向上を目指す方針です。