これからいろんな空港で「鬼滅」機見られますね！

初号機は「JA846A」

　ANA（全日空）グループとアニメ「鬼滅の刃」がコラボした、新たな特別デザイン機「鬼滅の刃 ぷろっぷ」が、2023年7月14日に定期便デビューしました。その初便が同日15時すぎ、伊丹空港を出発しています。


伊丹空港を出発する「鬼滅の刃 ぷろっぷ」初便（2023年7月14日、乗りものニュース編集部撮影）。

　ANAグループではこれまで3機の「鬼滅の刃」の特別デザイン機を就航させてきましたが、いずれもジェット機でした。今回はグループ会社で、地方路線など担当するANAウイングスが保有するプロペラ機、DHC8-Q400がコラボデザイン機を担当。プロペラ機が「鬼滅の刃」の特別デザインとなるのは、今回が初です。

　今回プロペラ機が特別デザインとなった経緯について企画者は、これまで「鬼滅の刃」コラボを担当しているジェット機は、国内の幹線などに投入されることが多く、そういった機体の運航がない地方空港でも、同アニメのコラボ機を見られるようにしたかったためとしています。

「鬼滅の刃 ぷろっぷ」の機体の左右の最前方ドアには、ANAとのタイアップ限定のufotable描き下ろしイラストを用いた同アニメのデカールが貼り付け。なお、機内においても、各座席のシートテーブルに、9種類のデザインをもつ同アニメのデカールが、各席に1つずつ貼られています。これらのデザインは、ANAが主導となってデザインされたものとのことです。

　デビュー便となったNH1153便（伊丹→福岡）には77人の乗客が搭乗し、伊丹空港ではスタッフによる見送りも行われています。なお、同機が伊丹空港に到着してから、旅客便初便として出発するまでの間の同空港では、「鬼滅の刃」特別機の先輩にあたる「鬼滅の刃 じぇっと -弐-（機番：JA608A）」、ならびに「鬼滅の刃 じぇっと -参-（同JA745A）」も発着。「鬼滅の刃 ぷろっぷ」と計3機の「鬼滅」特別機が一堂に介する珍しい光景も見られました。

　なお、ANAによると「鬼滅の刃 ぷろっぷ」は五島福江、宮崎便などを担当し、夜は福岡空港に滞在する予定とのことです。

　なお「鬼滅の刃 ぷろっぷ」は、今回定期便デビューを果たしたJA846Aのほか2機（JA844A、JA850A）が加わり、3機体制で日本の地方国内線などを飛び回る予定です。