まもなく39か月ぶりの復活! 羽田空港「封印されし旅客ビル」に潜入 超開放感&まるで近未来
某「倍返しだ!」のドラマじゃ見れなかったところも行ってきました。
2020年3月にオープンも2週間足らずで閉鎖
新型コロナウイルス感染拡大で、2020年3月の供用開始からわずか2週間足らずで閉鎖された羽田空港第2ターミナル国際線エリア。この“封印されし空港ビル”が2023年7月19日より、3年ぶりに運用を再開します。それにともない同エリアに乗り入れるANA(全日空)が13日、同エリアを報道陣に公開しました。
報道陣に公開された羽田空港第2ターミナル国際線エリア(2023年7月13日、乗りものニュース編集部撮影)。
同空港第2ターミナルは長らく、国内線専用の施設として運用されていました。コロナ前は、羽田空港の国際線が大幅な増便が見込まれ、ANAの一部国際線が発着できるよう、第2ターミナルの一部を拡張する形で、国際線エリアが誕生しています。
しかし、先述のとおりコロナ禍で国際線は大幅に減便され、同エリアは一般の旅客が入れない状態が続いていました。休止期間中の同エリアは、テレビドラマやCMのロケ地、航空会社の社内イベント、音楽イベント会場などに活用されています。
このエリアのもっとも象徴的なエリアが、3階にある出発フロアです。このフロアは壁が全面ガラス張りで、天井は最大18mと高く、開放感に溢れています。またC滑走路に面していることから、そこで離着陸する様々な航空会社の飛行機が見え、まるで全天候型の展望デッキなつくりとなっています。
このエリアでは、利用者の待ち時間を削減する装置も設置されています。出発フロアには自動手荷物預け機が26レーン備わり、これまで通過に待たされることが多かった保安検査エリアも、4人で同時利用できる最先端のスマートレーンが10台導入。また、エリア内の制限エリアにあるANAラウンジは、国内最大級の規模のものが設置されています。
再開後の同エリアは、まず午前5時から13時30分までの時間で運用されます。ANAによると、再開にともなって、羽田→ロンドン、上海・虹橋、香港、台北・松山行きの計5便が第2ターミナル出発に切り替わるとのことで、今後も国際線の増便にともない、第2ターミナルから運航する路線を拡充する予定としています。