「世界最大の旅客機の最終組立工場」に新たな役割 2021年に生産終了「エアバスA380」工場跡に
A380生産終了からもうそんなに経つんですね。
A321にも対応
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスがフランス・トゥールーズに、同社のベストセラー旅客機「A320 ファミリー」の最終組立ラインを新たに開設しました。この新工場は、2021年に生産終了した総2階建ての超大型旅客機「A380」の旧最終組み立て工場に設置されています。
A380旧最終組立工場に設置されたA320ファミリーむけ工場(画像:エアバス)。
この新工場は、「A320 ファミリー」基本型のA320に加え、受注残の60%を占める胴体延長型「A321」の組み立てに対応。紙の消費を削減するタブレットやスマートフォンを使用したデジタル生産管理、部品配送の自動ロジスティクス、部品接合用の軽量ロボットなどの最新設備を備えているとのことです。
新工場で組み立てが行われる初号機はA321で、今年末までに完成公開(ロールアウト)される予定といいます。同工場の生産数は2025年にかけて順次拡大する計画で、700人の従業員を擁することになるとしています。
なおこの新工場が加わることで、A320 ファミリーの生産ラインはドイツ・ハンブルクに4か所、アメリカ・モビールに2か所、中国・天津に2か所、そしてトゥールーズに2か所設置されることになります。