遠洋からSOS! P-1哨戒機&US-2救難飛行艇 漁船から急患搬送 海上自衛隊
水陸両用の飛行艇という特性を最大限発揮
海上保安庁の災害派遣要請で出動
海上自衛隊 第4航空群は2023年7月5日、洋上の漁船で発生した救急患者を搬送するために同群所属のP-1哨戒機と、第31航空群所属のUS-2救難飛行艇を派遣し、任務を完遂したと公式ツイッターで明らかにしました。
海上自衛隊のUS-2救難飛行艇。画像はイメージ(画像:海上自衛隊)。
活動したのは6月28日で、当該漁船はまず海上保安庁に連絡。同庁から急患搬送の要請を受けて、P-1とUS-2は出動したとのこと。そして洋上で患者を収容したのち、神奈川県にある厚木航空基地へと戻り、そこでドクターカーに引き渡し、任務を終えています。
厚木航空基地は、P-1哨戒機を運用する第4航空群のホームベースです。一方、US-2を運用する第31航空群は山口県の岩国基地に所在します。なお、US-2は海面へ離着水可能な飛行艇ながら、陸上の飛行場でも発着できる能力を持っているため、洋上救難では幾度となく出動しています。