グランブリッジ(左)=撮影:高橋正和、スピーディキック(右)=撮影:武田明彦

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 7月5日(水)に川崎競馬場で行われるスパーキングレディーカップ(3歳上牝・JpnIII・ダ1600m)。11月に控えるJBCレディスクラシックに向けて各馬が始動戦を迎える。

 98年にダートグレード競走となって以降、地方馬4勝に対して中央馬が21勝と圧倒。だが、今年はスピーディキックに期待したい。関東オークスではグランブリッジに完敗したが、今回は3kg軽い斤量に加えて得意のマイル戦。強力なJRA勢に一矢報いて、重賞9勝目を飾るか。発走予定日時は5日(水)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。
 
■グランブリッジ(牝4、栗東・新谷功一厩舎)

 昨年6月の関東オークスでスピーディキックらを破り重賞初制覇。続くブリーダーズGCも制したが、秋のJBCレディスクラシック、クイーン賞はともに2着と悔しい結果となった。だが、今年はTCK女王盃、エンプレス杯を連勝。昨秋に後塵を拝したヴァレーデラルナやテリオスベルに雪辱を果たした。58kgの斤量は楽ではないが、重賞5勝目なるか。

■スピーディキック(牝4、浦和・藤原智行厩舎)

 南関東牝馬三冠はならなかったが、秋には重賞3連勝を飾って地方競馬を代表する一頭へ成長。今年2月のフェブラリーSでは初GI、初JRA挑戦ながら1.0秒差6着に健闘した。前走のかしわ記念では包まれて不完全燃焼だったが、昨年のJBCレディスクラシック覇者ヴァレーデラルナには先着。牝馬の一線級には全く見劣りせず、得意としているマイルの舞台で9つ目のタイトル目指す。

■レディバグ(牝5、栗東・北出成人厩舎)

 昨年7月の当レースでは、かしわ記念など重賞3連勝中だったショウナンナデシコをクビ差まで追い詰めた実力の持ち主。その後は一時調子を落としていたが、今年4月のマリーンCで2着に入り、前走の栗東Sでも最後方から鋭く追い込んで4着と見せ場を作った。マイルは6戦4連対と最も得意にしている距離。追走に苦労するぶん、地方のゆったりとした流れも向くだろう。

 そのほかにもJRAからの転入初戦を迎えるノーブルシルエット(牝5、大井・佐野謙二厩舎)、OP昇級初戦の前走で2着に入ったタガノクリステル(牝4、栗東・長谷川浩大厩舎)、今年に入り5戦3勝と本格化の兆し見せているエナハツホ(牝4、栗東・吉田直弘厩舎)などが出走を予定している。