2日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。1日発表の米経済指標が景気の底堅さを示し、同日の米長期債相場が反落(金利は上昇)したことが影響した。

 前日発表の米4月ISM製造業景況指数や米3月建設支出が市場予想を上回り、同日の米債券市場では米利上げの長期化観測が強まった。米長期金利が上昇した流れが東京市場に波及し、債券先物は朝方に一時148円35銭まで軟化した。その後は、2~3日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが広がり、方向感なく推移した。なお、きょうは流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)が実施される。

 午前11時の先物6月限の終値は前日比12銭安の148円40銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.015%上昇の0.415%で推移している。

出所:MINKABU PRESS