毎日の生活の中で発生する、さまざまな「臭い」。誰かの家を訪問した際に気になったことがある人も多いでしょう。臭いはどのようなものから発生しているのでしょうか。また、どうすれば臭いを出さない、もしくは発生した臭いを消すことができるのでしょうか。

最も多くの人が実践している住まいの臭い対策は「換気」

出典:LIXIL住宅研究所「住まいの臭いに関する調査」

LIXIL住宅研究所の「住まいの臭いに関する調査」によると、他人の家を訪れた際、何らかの臭いが気になったという人は70.5%と、7割を超える結果に。具体的には「ペットの臭い」が最多で26.8%。次いで「特定できないがなんとなく臭う」と感じた人が24.3%、以下「タバコの臭い」「人工的な芳香剤の臭い」「玄関周りの靴の臭い」の順に挙がりました。

出典:LIXIL住宅研究所「住まいの臭いに関する調査」

毎日暮らしている自分の家の臭いは、嗅ぎ慣れていてあまり気にならないもの。でも、実は何らかの臭いが発生しているのではないかと心配になることも。同調査によると、81.1%の人が「心配になったことがある」と回答しています。そこで、自宅で行っている防臭対策を聞いたところ、「換気をよくしている」が42.2%で最多に。次いで「できるだけ早めにごみを外に出す」が33.3%、「洗濯物をためないようにしている」が32.1%、「玄関周りやトイレなどに芳香剤を使用している」が31.2%、「臭いそうなものには蓋をして密閉している」が28.1%と続きました。

住まいの防臭対策は「臭いの原因を取り除く」「臭いが発生しにくい環境を作る」「臭いが充満させない」3つのポイントを押さえましょう。

臭いの原因を取り除く
既に何らかの臭いが気になっている場合は、臭いを取り除くことから始めましょう。ペットの臭いであれば、汗や体臭がついた布製品はできるだけ早く洗濯し、トイレシートはこまめに取り換えます。また、臭いの原因の多くが、菌やカビによるものです。消臭はもちろん、除菌効果もあるスプレーなどを使用して、臭いの原因を断つことが大切です。

臭いが発生しにくい環境を作る
靴箱の臭いやキッチンなどの水廻り臭、エアコンの臭い、洗濯物の生乾き臭はいずれも、菌やカビが原因です。こまめな掃除や湿気をコントロールにより、臭いの発生を軽減できます。ペットの臭いもこまめな掃除で軽減できますが、なくすのは難しいところ。トイレの場所やペットが過ごす場所をある程度決めることができれば、臭いをコントロールしやすくなります。

臭いを充満させない
臭いが籠らないように、換気を徹底しましょう。24時間換気システムが搭載されている家でも、空気がよどみやすい場所は存在します。2ヶ所以上の窓を開けての換気に加え、サーキュレーターなどを活用して空気を循環させ、ドアや家具の扉も開けて空気を入れ替えましょう。