「SAで待ち合わせて相乗り」阻止! 姫路SAの迷惑駐車問題 一般道の進入路を遮断へ
道路開通でいよいよ問題となる前に手を打つ形です。
たびたび問題になっていた姫路SAの迷惑駐車問題に終止符を
国土交通省 姫路河川国道事務所は2023年3月2日、国道2号「姫路バイパス」の姫路SAについて、今年の夏頃をめどに、一般道からの進入を遮断すると発表しました。
姫路バイパスの姫路SA。姫路西ICに併設(画像:Google)。
同SAは姫路バイパスの姫路西ICに併設。上下線から同一の施設を利用する構造で、一般道からの利用も可能になっています。このため、このSAまでクルマできて、そこから1台のクルマに乗り換える相乗り行為が頻発、長時間の迷惑駐車により他のクルマが停められなくなる問題がたびたび報じられてきました。
姫路河川国道事務所が12月に利用実態を調査したところ、昼の時間帯は満車状態で、4時間以上の長時間駐車車両のうち一般道からの利用は、約3割にあたる20台。相乗りが確認できた車両40台は、業務・仕事目的が9割以上を占めたということです。平均駐車時間は10時間19分に上ったといいます。
神戸新聞の報道によると、こうした状況は姫路バイパスが無料化された2000年頃から続いているとのこと。姫路河川国道事務所も、これまで数々の迷惑駐車防止キャンペーンなどを行ってきましたが、今後は状況が大きく変化すると予想されることから、抜本的な対策に乗り出すようです。
というのも、姫路SAは北からの一般道が山にぶつかり行き止まりとなる地点に位置しますが、この山を貫くトンネル「広畑青山線」が2024年3月に開通予定で、臨海部の広畑地区と直結するからです。姫路SAも更なる利用の増加が見込まれるといいます。
なお、一般道からSAへは入れないようになりますが、SAから一般道へ出ることは可能な構造となります。これによりバイパス上下線からの出入りを確保。姫路河川国道事務所は「国道2号姫路バイパスの休憩施設としての機能が向上し、相乗り行為を減らす効果も期待できます」としています。