米空軍“空飛ぶレーダーサイト”の最新型 E-7早期警戒管制機2機を発注 ボーイング
航空自衛隊のE-767は孤高の存在になりそう。
E-3「セントリー」の後継として導入
アメリカの航空機メーカー、ボーイングは2023年2月28日、同社が開発・製造するE-7早期警戒管制機(AEW&C)に関して、アメリカ空軍から2機受注したと発表しました。
すでに昨年(2022年)4月には、アメリカ空軍が現在運用しているE-3「セントリー」早期警戒管制機の一部を、新型のE-7早期警戒機で置き換えると発表しており、今回の契約締結はそれを受けて行われたものになります。
E-7早期警戒管制機のアメリカ空軍向けイメージ(画像:ボーイング)。
E-7は、ボーイング737-700旅客機をベースに、機体上面にマルチロール電子スキャンアレイ(MESA)センサーを搭載した早期警戒管制機で、当初は「E-737」とも呼ばれました。
もともとはオーストラリア空軍の要求で開発され、2004年に初飛行しています。その後、韓国やトルコも導入したほか、イギリスも自国空軍が運用するE-3「セントリー」の後継としてE-7の採用を決めており、同空軍には2023年に初号機が引き渡される予定です。
ボーイングによると、E-7は空中だけでなく海上や陸上の物体検出と識別も可能で、オープンアーキテクチャーを採用することで柔軟に能力改善が図れるようになっているのが特徴だといいます。
なお、これに関連して、アメリカ国防総省では2023会計年度でE-3「セントリー」の一部機体の売却についても検討しているそうです。