芸能人も住まう高級住宅地。上品で落ち着いた暮らしができる、目黒区屈指の街
駅近ではないが、車なら都心へのアクセスも良く、緑豊かで落ち着いたムードが漂う街。
目黒区の中でも、昔から住む上品な住人が多いエリアが「碑文谷」である。
そんな高級住宅街には、芸能人をはじめ、上質な暮らしを求めて大人たちが集う。
この街の持つ、セレブな魅力は何なのか…。その理由を徹底解剖する!
東京の街の個性を徹底調査する連載「東京ご近所探訪」。過去にご紹介した街も、要チェック!
今月のエリア【碑文谷】
今回取り上げるのは、目黒区有数の高級住宅街・碑文谷。駅近でもない立地だが知名度は高く、芸能人が多く住む街としても知られる。
中心を走る目黒通りは元々高級車のディーラーが多く、富裕層が集う場所。碑文谷はこの目黒通りを中心に、南北に広がる住宅街だ。
目黒区の成功者が上質な暮らしを送る、緑溢れる高級住宅街
「碑文谷」を象徴する目黒通りの交差点。『イオンスタイル碑文谷』や『ビオセボン碑文谷店』が暮らしを支えている
目黒通り南側の1丁目から4丁目は高級住宅街。
駅からは遠いがバス路線が充実しており、とくに目黒行きは、日中は1時間に10本程度、朝の通勤通学時間帯は約3分間隔で運行しているというから驚きだ。
西麻布から碑文谷4丁目に移転して32年になる『手打ちそば 吉法師』の店主、田岡敏弘さんはこう話す。
「昔も今も、緑豊かな高級住宅街という点は変わりません。大きな公園が点在していて、児童公園や並木道もある。すごく緑が多いんです。また、『目黒サレジオ幼稚園』や『円融寺幼稚園』をはじめ保育園や幼稚園が充実していて、子育てにもすごくいい環境なんです」
ゆったり暮らせる街、というのが大きな魅力ということか。
芸能人もお忍びで訪れる、本格派のそば店『手打ちそば 吉法師』
あのタモリさんが訪れることでも知られる、そば店。店前では、そばやうどんを手打ちする様子が見える。
西麻布時代からのファンも多い「天邪鬼そば」(1,375円)は、なす、ごぼう、ししとう、しめじなど野菜たっぷりの鴨汁が美味。
一品料理で酒を楽しみつつ、そばで〆たい。
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一方、北側の5丁目と6丁目は、学芸大学駅から商店街を抜けた先の昔ながらの住宅街。
野球場や体育館、ボート池などがある「碑文谷公園」や、セレブ御用達のゴルフ練習場『スイング碑文谷』があるのもこのエリアだ。
同店スタッフの田中真琴さんによれば、碑文谷は「品の良さと親しみやすさを兼ね備えた街」なのだそう。
「目黒通りの北側は昔から住んでいる方が多いこともあって、落ち着いた雰囲気。商店街には個人商店が並ぶ庶民的な一面もあって、親しみやすいです」
プライベートルームも備えた高級ゴルフ練習場『スイング碑文谷』
日本屈指の高級ゴルフ練習場。オープンから30年を迎えた昨年、リニューアルしたばかり。
打席も館内も寛ぎを意識したつくりで、スタッフのホテルライクな対応も好評。
スイングチェックのための録画システムを備えた「プライベートルーム」(5,160円〜)も人気を集める。
上質な大人のムード漂う碑文谷は、ファミリー層から人気
碑文谷は低層住居専用地域に指定されている街区が広く、高層マンションは皆無。
基本的には戸建てが多いが、近年は小規模の低層マンションも増えてきている。
「中目黒や目黒などで暮らしていたご夫婦が、子育てのために落ち着いた環境を求めて引っ越してきた、という話もよく耳にします」
そう教えてくれたのは、『ビストロUrushi』のオーナーシェフ、漆畑直人さん。
ご自身も碑文谷在住で、ご近所付き合いから見えてくることもあるという。
「欧米人と日本人の夫妻も目立ちます。目黒通りにはスーパーも充実しており、安いものから高いものまで満遍なく手に入ります。外食できるお店は少ないですがそのぶん、家で楽しむというのがこの辺りの特徴だと思いますね」と話す。
やはり、総合力は抜群に高い。
温もりを感じる寛ぎの空間で、絶品料理と向き合える『ビストロUrushi』
レンガの床、木の梁、漆喰の壁。
大家さんの奥様が営んでいた喫茶店をそのまま生かした贅沢な空間。
京鴨100%の「ステークアッシェ」(1,800円)など、炭火焼きメニューが人気。
目黒通りには「メルセデス・ベンツ」、「フェラーリ」、「ランボルギーニ」、「マセラティ」、「レクサス」などのディーラーやサービス工場が並ぶ。
「カトリック碑文谷教会」は碑文谷のランドマーク。教会前の通りは「サレジオ通り」と呼ばれている。
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都心へのアクセスも良く、車での移動もスムーズ。そのうえ、緑も多く、上質で静かな暮らしが手に入る。
日常の中に落ち着いた時間を持つには、こんな街で暮らすのが理想なのだろう。
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