米Intelは2月1日(現地時間)、展開中のグラフィックス製品「Intel Arc A750」の希望小売価格について、これまでより40ドル下げた249ドルへと改定した。あわせてドライバの最適化についても言及しており、DirextX 9で制作されたレガシータイトルでも快適にプレイできるとアピールしている。

Intel Arc A750が40ドル値下げして249ドルに - ドライバ最適化でDX9性能向上

Intel Arc A750は、Intelが独自にNVIDIA GeForce RTX 3060に対抗するとしている製品。価格の引き下げによってさらに競争力を高めることが目標で、今回ラインアップのうち「Intel Arc A750 Limited Edition」の価格を改定。289ドルだったところ、40ドル下げた249ドルで販売することで、性能と価格のバランスを向上させたという。

値下げによってRTX 3060より52%もコスパが良好!

価格あたりの性能でIntel Arc A750をRTX 3060と比較したグラフ

ちなみに、Intel ArcシリーズのGPUはDirectX 9にネイティブ対応しておらず、Windowsが搭載するDirectX 12の互換機能を用いてDirextX 9のゲームタイトルを動作させている(関連記事)。製品初出時はこのDirectX 9タイトルにおける最適化不足が指摘されており、中でも世界中で未だに根強い人気を誇る『CS:GO』などでは問題になっていた。

Intelでは2022年12月初頭にもこの問題に対処したドライバアップデートを実施しており(関連記事)、今回改めてレガシータイトルにおけるパフォーマンス問題を解決したと強調。一例として、『CS:GO』ではローンチ時のドライバ比で114%もの性能向上を実現しており、2倍以上フレームレートが高まっている。

発売から8回もドライバアップデートを実施し、着実に改良へと歩みを進めている

DX9のゲームでのパフォーマンスを大幅に改善

よく見るとDX12の最新タイトルでも性能が改善されている。「買ってからコスパがどんどん良くなっている」とのこと