楽しさ、安全性、装備etc. リターン最適マシン7選【返り咲き!シン・バイクライフ】
【返り咲き!シン・バイクライフ】
初バイクの人はもちろん、リターンであっても「ちょっと不安」という人は少なくないはず。そこで、世界中のほとんどのバイクに試乗しているモーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんに、さまざまなタイプのリターンにオススメのバイクを紹介してもらった!
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バイク選びに理由なんていりません。カタチ、色、雰囲気など、気に入ったバイクを選ぶのが一番です。ただ、失敗しそうで不安という人もいるでしょう。そんな人は少しお耳を拝借。
久しぶりにバイクに乗るリターン組やビギナーなら、なによりも“扱いやすさ”を重視するのが良いと思います。どんなに馬力のあるバイクでも、操るのは人間。世界選手権に出場するトップレーサーでも、ハイスペックなバイクを一般公道で乗ると「持て余す」と言います。マシンに乗せられているより、乗りこなしている方が楽しく満足できますし、疲労感も大きく違ってくるんです。
例えばカワサキ「KLX230S」は、突出した性能があるわけではありませんが、乗りやすさや使い勝手の良いところが強みです。大型を考えているなら、ホンダ「レブル1100」がオススメ。クラッチとシフト操作を不要としたDCT仕様を選べば、ビッグバイクデビューもスムーズでしょう。
腕自慢には「YZF R7」があります。ヤマハが安全にスポーツ走行を楽しんでほしいと開発したモデルです。レーサーレプリカ世代が泣いて喜ぶ限定のストロボカラーもありますよ。
さぁ、まずはショップへ足を運んで、新しいバイクライフの第一歩を踏み出しましょう。
モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオさん
バイク専門誌編集部員を経て二輪ジャーナリストに転身。世界各国を飛び回り、メーカー・タイプ問わずあらゆるバイクに精通。詳しくない人にも分かりやすい文章に定評がある
1. 普段は街乗りに休日はオフロードのパートナーに
低中回転域から力 強いトルクを発揮し、誰もがオフロードを楽しめる味付け。ボディが小さいので悪路でも安心(青木さん)
KAWASAKI
「KLX230 S」(50万6000円)
足つき性を犠牲にし、高い走破性のために前後サスは長く、出力特性も過激気味な競技志向のオフロード車とは真逆のキャラ。こじんまりとしてとっつきやすく、低速で山を散策するのが得意。扱いやすいトレールの定番として人気だったヤマハ・セローの座を狙う!
2. ネイキッド感覚のまま付き合える大人向けクルーザー
見た目以上に走りはキビキビと俊敏で、スポーツバイクに慣れ親しんだ人のクルーザーデビューにも最適です(青木さん)
HONDA
「Rebel 1100」(110万円〜)
新二輪クラスでトップセールスを続けるレブル250の長兄。アフリカツイン譲りの並列2気筒は270度クランクによる不等間隔爆発で、ドドドッと盛り上がってくるフィーリングが味わい深い。Vツインでなくともゆったりと走れるクルーザーはつくれると言わんばかりに、アメリカンたちに立ち向かう。
3. R1譲りのM字ダクトも再現されSS派なら絶対に買い!
無駄を削ぎ落としたスリム&コンパクトな車体設計はレーサー志向世代に突き刺さるハズ。走りもアツいですよ!(青木さん)
YAMAHA
「YZF-R7 WGP 60th Anniversary」(105万4900円)
サーキットなどでスポーツライディングをより安全かつ手軽に楽しんでもらおうとヤマハが奮起し新開発したSS(スーパースポーツ)。走りを追求できる本格派でありながら、ベースモデルは100万円切り。ターゲットはずばりレプリカ世代のあなたたち!
4. 欲しいならラストチャンス!最後のナナハン4気筒
ビッグバイクならではの素の魅力を堪能できる好バランスの持ち主。リッタークラスも追いかけられます!(青木さん)
SUZUKI
「GSX-S750 ABS」(98万7800円)
排ガス規制の影響で、1969年のホンダCB750FOURから始まるナナハン4気筒の歴史が、ついに幕を下ろそうとしている。ライバルと比較すれば際立ったものはないが、エンジンは112psと充分過ぎるほどにパワフルで、ハンドリングはクセがなく大型ビギナーにも扱いやすい。
5. クルマで言うSUV!ダートも走るオートマ・ナナハン
オフロードテイストを盛り込んだスクーターという解釈は間違い。その走りは超エキサイティングですよ!(青木さん)
HONDA
「X-ADV」(132万円)
多少の荒れた道も走れるオートマチック・アドベンチャーは、新ジャンルすぎてリターン組には理解不能な1台かもしれないが、クルマで言うところのSUV。スクーターにも見えるが、剛性の高いフレームとアルミスイングアームを組み合わせた走りは見くびれない。
6. カウルは高品質で軽量なカーボン製!贅のかぎりを尽くした!
実車を見ると、至るところに高精度なアルミ削り出しパーツが配備され、超プレミアムであることもナットク!(青木さん)
Bimota
「KB4」(437万8000円)
ハンドメイド仕上げのスポーツモデルを生産してきたことで知られているビモータがカワサキと強力タッグ。ニンジャ 1000SX 譲りの水冷直4エンジンを600ccクラス並の軽量コンパクトなシャシーに搭載。カワサキでサービスが受けられるので、昔憧れたという人はぜひ!
7. シン油冷エンジンはクラストップの燃費の良さ!
高速道路でフルスロットルできるのは、250単気筒ならではの特権! マシンを乗りこなす満足感でイッパイです!(青木さん)
SUZUKI
「GIXXER250」(44万8800円)
心臓部はベテランライダーが歓喜する油冷エンジン。水冷よりも軽く、空冷より熱に有利と、1985年のGSX-R750に搭載されるとスズキファンを熱狂させた。コチラは小さいエンジンでも軽量・ハイパフォーマンス化を達成した完全新作で、燃費もクラストップレベル。
■まずはレンタルしてみるのもオススメ!
昔は試乗してから購入するのはハードルが高かったが、現在は正規販売店などでレンタルすることも可能なので、試乗して自分に合うかどうかを確認してから購入するのが安心。また、バイク乗りの聖地とも言える箱根の「バイカーズパラダイス レンタル南箱根」では1時間レンタルを行なっており、短時間に複数台乗り比べることも可能。メーカー問わず人気車種を多くラインナップしているので、自分に合った1台を見つけやすいはず。
▼レンタル料金
3000円(1時間)※車両補償免責額は車両によって1万〜10万円
▼レンタル車両(一部)
・ホンダ:CBR250RR、CRF250L、CT125 ハンターカブほか
・ヤ マ ハ:MT-09、ボルトRスペック、YZF-R25、トリシティ155ほか
・カワサキ:Ninja1000、Z900RS UK仕様、W800ストリートほか
・スズキ:カタナ、GSX-S750、Vストローム650ABSほか
・ハーレーダビッドソン:フォーティーエイト、アイアン883ほか
バイカーズパラダイス レンタル南箱根
住所:静岡県田方郡函南町桑原 1348-2
営業時間:3月~ 11月:9:00〜17:00(平日)、8:30〜17:00(土日祝)12月〜2月:9:00〜17:00(金曜~日曜日・祝日)
定休日:火曜日(3月〜11月)、月曜〜木曜日(12月〜2月)
<文/GoodsPrerss編集部>
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