組み立て簡単、よく燃える!ハイランダーの焚き火台「六花」は高コスパで大人気

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【アウトドア銘品図鑑】

ネジなどを使わずパネルを組み合わせるだけで使用できる焚き火台は、壊れにくい半面、組み立てに手こずることがままあります。

ハイランダー「六花(りっか)」(5980円)は、底板をなくし、大きめの切り欠きを備えることで、パネル組み合わせ型なのにかなり楽に組み立てられる焚き火台です。しかもロストル付きでよく燃える。コスパの良さと相まって入荷→完売を繰り返す注目の焚き火台となっています。

 

■薄型収納だけど使用サイズは大迫力

「六花」は6枚のパネルとロストル、五徳からなります。収納時の厚みは1cmだから、どこにでも持っていけます。

▲同じ形の台形パネルが6枚とロストル、分割する専用五徳のセット。収納サイズは24×35×1cm、重量2.4kg

すべてパーツはステンレス製。少々重量感はありますが、クルマ移動のキャンプであれば問題なし。薄型収納でちょっとした隙間に収納できますが、徒歩キャンプではキャリーバッグを使ったほうがいいかも。

すっきりしたデザインのパネルは台形ですが、切り欠きと差し込み口によって本体内側は三角形の組み合わせで構成されることがイメージできます。

▲パネルの厚みはたっぷり1mm。1枚だけロゴが切り抜かれている

全体にフラットな仕上がり。リブや折り曲げ加工はありませんが、どんな金属でも熱によるゆがみは生じるので、厚みでカバーしているということでしょう。

切り欠きのフック部分は深く、一度スリットに入ればしっかり保持します。組み立て中に外れてイラッとすることはありません。


パネル組み合わせ型では側板をはめている間に底板が外れてしまうことがありますが、「六花」は逆六角錐で底板がありません。これによってかなり組み立てが楽なんですね。

もっとも、どうしたって最後の1枚が差し込みづらい! ですが、焚き火台を横にして最後の1枚を一番上になるようにすると、角度を合わせやすくなりました。

▲使用サイズは38×44×H22cm

雪の結晶のような美しいデザインのロストルを入れれば完成。薄型コンパクト収納ですが、40cmほどの薪が入るビッグサイズになります。

ちなみにパネル5枚でも組み立てられましたが、当然のことですがロストルは使えません。

 

■ロストルのおかげでよく燃える


ロストルのすぐ下に横長の空気取り入れ口が付いています。このおかげで組んだ薪の内側にしっかり空気が送り込まれるというわけです。

ロストルは隙間が大きく、灰や細かな熾は底に落ちますが、太くて燃えさかる薪はロストルの上に残ったまま。灰と薪の間に確実に空間を作っているんですね。

ただし、どうしても小枝やチップ状の焚き付けは落ちてしまうので、着火時には木の皮を敷いてその上に焚き付けを置くなど工夫が必要です。あるいは小枝が落ちることを想定して小枝をロストルに挿すようにしてもいいでしょう。

▲約40cmの薪を入れたところ

ロストルの分だけ浅くなり、薪が飛び出していますが、どっしりしているのでおいそれと倒れる危険はなし。安定感があります。

またロストルは固定されていないので、薪によっては斜めになる場合がありますが、斜めになったところで空気取り入れ効果は変わらないので、ご安心を。

薪の位置もロストルの分だけ高くなりますが、細かな熾は底に落ちてしまいます。断熱性の高い焚き火シートは必須。二枚重ねにすると安心です。

 

■ソロでもファミキャンでも使えます

キャンプ場で売られている薪をそのまま使えるので手間いらず。おまけに家族みんなで焚き火を囲めるサイズです。

▲ローチェアと相性抜群

それに、今どきのローチェアに座ったときに手を伸ばしやすい高さ。幅が40cmもあるので家族4人で火を囲むことだってできますね。

▲五徳の幅は約6cm、耐荷重5kg

付属の五徳はシェラカップを載せるには不安定ですが、ケトルやメスティンなんかを載せるには十分です。

▲溶接された横棒を下向きにするのがポイント

五徳の組み合わせ方は単純。最初は悩みますが、横棒を合わせるようにV字に組んでからまっすぐになるよう広げるだけです。

薪を切ったり割ったりすることなく、そのままくべられるのはやっぱり楽! パネルに沿って薪を立てかけるので、少ない薪でも炎が高く上がります。片側にだけ薪を置いても倒れることがないのも心強いですね。

焚き火台自体がワイドなので、付属の五徳を置いても脇から薪をいじるのにストレスはないし、なによりもシンプル! 多機能ではありませんが、薪をくべて足下から暖を取る、湯を沸かすなど、焚き火に求める最低限のことができる。


地面への熱対策はマストですが、気軽に持っていきたくなる焚き火台です。

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<取材・文/大森弘恵>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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