なにかと忙しい毎日。「手をかけること=いいこと」という思い込みを手放して、ラクに楽しい食卓にしてみませんか? カウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが4つのコツを教えてくれました。

忙しいときにも食事を楽しむ「手間抜きメニュー」のコツ

今年は50歳記念として、自ら仕事の企画を増やしたこともあり、母・妻としての時間より、カウンセラーや講師としての時間が増えました。

【写真】カルディのスープにコショウをふっただけで「ひと手間かけた感じ」に

こちらの事情はどうあれ、1日は24時間。変わりがないので、なにかが増えたらなにかを減らす必要があります。

私の場合、料理の時間が減りました。あえて減らしました。とはいえ、おいしいものは好きですし、好きなものを食べたい!
翌日へのエネルギーでもあるので、小さな工夫を楽しんでいます。

 

●1:調味料つきのお肉は、焼くだけで完成!

わが家はジンギスカン、ラムチョップなど羊肉が好き。

 

ラムチョップは、お肉を購入すると、パッケージの中に調味料がついていることが多い。それをお肉に振って、魚焼きグリルで焼けばできがりという簡単メニューです。

手間がかからず、焼いている間にサラダやおつまみをつくることができるので、お安くなっているときには、ほぼ購入します。
「これなら〇分でできる」とわかる定番メニューがあると、時間がないときも気が楽です。

 

●2:チンしたジャガイモに塩辛バターが大ウケ!

またジンギスカンのお店に伺った際、メニューにあったサイドメニューにハマりました。
外食は時に、自宅メニューを増やす助けにもなっています。

もともと、塩辛が大好きなわが家の女子たち。結構な確率で、冷蔵庫に入っています。
レンジで4分程チンしたジャガイモに(芋の大きさやレンジにもよりますが)、バターと塩辛を乗せただけの一品。つまみに最高!
ボリュームがあるので、ご飯がない日の〆としても喜ばれています。

 

●3:冷凍した肉と珍しい食材があれば安心

またまた、羊肉。安い日にお肉を購入し、冷凍してあるんです。
この日はフライパンで炒めたタマネギと羊肉&サラダ。ゆでただけのインゲンと、煮物。

 

いつものメニューの場合は、その他の食材にひと工夫。
納豆や豆腐など、平凡なメニューだとしても、あえて種類を変えます。
普段とは異なるものを購入し、「こちらのお味はどうかしら?」と話題の一つにします。

●4:「出すだけ」のスープは、コショウをひとふり

手をかけず、「出せばいいもの」も常備しています。

 

冷製スープは、器に出すだけ。少し手をかけたように見せかけて、コショウをふってできあがり。

 

●「手をかけること=いいこと」ではない

仕事や用事などすることが増えて忙しくなったときには、「手をかけること=いいこと」という感性を手離すことを覚えました。
なにかに頼る、購入することを自分に許す。
なにより、食事時間が楽しいものになる方が、私にとっては重要項目のようです。