「ファイバーボール」/調理:小田真規子 撮影:砂川千恵子

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最近話題の「ファイバーボール」、みなさんご存知ですか? メディアで特集され、SNSでは「食物繊維の塊」「朝からスッキリ」「ダイエットにぴったり」と話題の「やせフード」なんです。

【画像で見る】こんな食べ方が!「ファイバーボール」のアレンジ5種類

■ファイバーボールとは?

とりひき肉に食物繊維を豊富に含む「おから」や「寒天」を混ぜて作る肉団子のこと。

1日に必要な食物繊維の目標量は、成人男性で21g以上、女性で18g以上(日本人の食事摂取基準<2020年版>)とされていますが、これを野菜で補おうとするとけっこう大変。食物繊維の多いさつまいもでも2本、レタスなら2玉食べても届かない数字です。

そんな中、ファイバーボールは1個につき約2gもの食物繊維が含まれています。

食物繊維は水溶性と不溶性があり、バランスよく摂取することが理想なのですが、寒天=水溶性、おから=不溶性のため、これもクリア!

定期的に食べれば腸内環境が整い、結果ダイエットにもつながるというわけなんです。

いち早くファイバーボールのレシピを提案していたのが料理研究家の小田真規子さん。

小田先生によるファイバーボールの作り方をさっそくご紹介しましょう!

どうやって食べたらいいの?という方は、おすすめレシピを参考にしてみてください。

■「ファイバーボール」はどう作る?

「ファイバーボール」

【材料・1食分】

とりひき肉…40g、おから…40g、玉ねぎのみじん切り…1/6個分(約30g)、おろししょうが…小さじ1、粉寒天…4g、塩、こしょう、片栗粉、オリーブ油

【作り方】

1.耐熱ボウルにひき肉、おから、玉ねぎ、しょうがを入れて手でよく混ぜる。中央をくぼませ、ラップをかけずに電子レンジ(500W)で約3分加熱する。

2.小さめの耐熱容器に水40mlと寒天を入れて軽く混ぜ、ラップをかけずに電子レンジ(500W)で約90秒加熱する。

3.1に2を熱いうちに加え、塩、こしょう各少々、片栗粉大さじ1/2、オリーブ油小さじ1も加えて木べらなどで混ぜ合わせる。粗熱がとれたら4等分してボール状に手で丸める。パサパサして丸めにくい場合は水を少量足して調整する。

(1人分176kcal、塩分0.7g 調理/小田真規子 栄養計算/スタジオ食)

※電子レンジは500Wのものを基準としています。600Wなら0.8倍、700Wなら0.7倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。

材料さえ手に入れば、あとはレンチンで作れるので意外と簡単です! 

作ったファイバーボールは、スープにアレンジするのがおすすめ。野菜とともに入れれば、ビタミンやミネラルもたっぷり摂取できますよ!

スープのほか、カレーやシチュー、鍋に入れたりハンバーグ風に焼いたりと、ミートボール代わりに料理にアレンジしても◎。低カロリーなので安心して使えます。まとめて作って冷凍保存してもOKですが、おからはいたみやすいので、新鮮なうちに作ってすぐ冷凍を。

■ファイバーボールはスープで食べるのがおすすめ!

ファイバーボールスープ

【材料・1人分】

ファイバーボール…4個(でき上がり分より使う)、玉ねぎ…1個(約200g)、キャベツ…1/12個(約100g)、にんじん…1/2本(約80g)、にんにくのみじん切り…1片分、スープ(ローリエ…1枚、コンソメスープの素…小さじ1/2、白ワイン…大さじ1、水…1と1/2カップ)、オリーブ油、塩、こしょう

【作り方】

1.玉ねぎはくし形、キャベツは5cm四方、にんじんは8〜10cm角、5cm長さの棒状に切る。

2.鍋にオリーブ油小さじ2、にんにくを入れて火にかけ、香りが立ったら1を炒めて、全体に油がまわったらスープの材料を加えて煮る。煮立ったらアクを取り、ふたをして弱火で約10分煮る。

3.野菜がやわらかくなったら、ファイバーボールを加えてさらに約5分煮て、塩、こしょうで味をととのえる。好みでイタリアンパセリ少々を散らしても。

(1人分410kcal、塩分2g 調理/小田真規子 栄養計算/スタジオ食)

※ファイバーボールはくずれやすいため、あまりかき混ぜないようにしてください。

玉ねぎ、キャベツ、にんじんなど、冷蔵庫の常備野菜で作れる一皿。余った野菜を使い切るのにも最適なレシピです。ファイバーボールは最後に加えて軽く煮る程度に留めて。食べごたえも満点です!

ファイバーボールのおいしい食べ方は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。

根菜ときのこのみそ煮風デトックススープ

ファイバーボールに大根やにんじんなどの食物繊維が豊富な根菜を合わせた、最強ファイバースープ。野菜はオリーブ油で炒めてから煮て、コクを引き出して。

豆のミネストローネ風デトックススープ

コンソメスープとトマトケチャップでミネストローネ風に仕上げても◎。豆にも食物繊維が豊富に含まれています。

豆乳風味の中華デトックススープ

とりがらスープに豆乳を加えたまろやかなスープは、旨みたっぷり! 仕上げにごま油をたらして風味づけを。

韓国チゲ風デトックススープ

暑い日におすすめなのが、ピリッと刺激のあるこの1杯。白菜キムチと野菜をどっさり入れて、ビタミンやミネラルも一緒に補給しましょう!

腸内環境を改善すると、体の調子も整うもの。最近疲れを感じている人も、ぜひ試してみて下さい!

文=齋藤久美子(栄養士)