栃木県の福田富一知事は２３日、臨時の会見を開き、那須烏山市内の養豚場１カ所で「豚熱」の感染を確認したと発表しました。

豚熱の感染が確認されたのは那須烏山市内にある大規模の養豚場です。

２１日、県北家畜保健衛生所に匿名のメールで「豚の死亡頭数が増えている」などと通報があり、２２日立ち入り検査を実施しました。

その結果、豚熱の疑いが高まり国の研究機関で精密検査を行ったところ、２３日、感染が確定したということです。

この養豚場ではおよそ５万４千頭を飼育していて県は、全ての豚を殺処分します。

去年４月の那須塩原市の３万９千頭の殺処分を超えて国内最大規模になるということです。

県は、国や市町などと連携して２３日からおよそ２カ月かけて殺処分し、その後、２週間かけて清掃や消毒をする予定です。

防疫措置などの経費として知事の専決処分により１８億円の補正予算を組んで対応に当たるということです。

豚熱は、豚やイノシシのみに感染する病気で人に感染することはないため、福田知事は県民に冷静な対応を呼びかけました。