あらゆる食が集まる東京だが、ジャマイカ料理は決して多くはない。

この4月、外苑前にオープンした一軒に注目が集まっている。

シェフは、ジャマイカで生まれ育ったアンジェリー・愛沙・輿石さん。

幼い頃からシェフを目指し、研鑽を積んできた稀有な人物だ。

彼女が作るジャマイカの味とは?



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



甘・酸・辛が交錯するエキゾチックな味わいに感動!『Journey』

カリブ海に浮かぶ常夏の国ジャマイカ。

「オールスパイスなど様々な香辛料やハーブが絡み合う香りの豊かさ、彩りの美しさがジャマイカ料理の特徴です」とは、『Journey(ジャーニー)』のアンジェリーシェフ。




ジャマイカ人の父と日本人の母を持つアンジェリーシェフは、生まれ育ったジャマイカで見たテレビ番組「アイアンシェフ」に憧れ、料理の道に進んだそう。

パリの『コルドンブルー』でフレンチの基礎を学び『NARISAWA』、『サンパウ』等のガストロノミーで研鑽を積んだ経験を、ここでは自然体で表現。

さて、そんな実力派シェフが生み出す味わいとは?


既視感のない料理に心が躍る!モダンジャマイカ料理が続々登場!!


既視感のない料理に心が躍る!

基軸はジャマイカ料理に置きつつも、スパイス使いやちょっとしたひと手間で日本人の舌に合うよう洗練させている。



「エスコビッチフィッシュ」。こちらは真鯛。15,000円のコースより


例えば「エスコヴィッチフィッシュ」。

ジャマイカではおなじみの魚の南蛮漬けで、本来は魚の素揚げをスパイスやハーブを加えた酢でマリネする料理だ。

アンジェリーシェフは、これにひと工夫。魚をカダイフで巻いて揚げ、サクサクの食感をプラス!

赤や黄色のピーマンを加えたカラフルなマリネ液はソースとしてかけ、マンゴーを添えている。

軽快な食感の中、甘酸辛が交錯するエキゾチックな味わいが印象的なひと皿に仕上げている。



「シーフードカーニバル」(写真は2人分)。9,000円のコースより


続いては、エビ、ホタテ、ホタルイカのセビーチェ、生牡蠣のピーチソース、ウニのコンソメジュレ北あかりのジュレが入った「シーフードカーニバル」。

新鮮な魚介の様々な味わいを楽しめる逸品で、ジャマイカ料理の新たな可能性を感じさせてくれる。

豊富に揃うアラカルトを好きに楽しむも良し、コースでモダンジャマイカを味わうも一興。

様々な楽しみ方を我々に提供してくれる。




ジャマイカのソウルフードである「ジャークチキン」も外せない!

『Journey』の「ジャークチキン」は秘伝のレシピで作られた一品。ぜひ、その味わいを楽しんで欲しい。

9,000円のコースでは、ジャークポークとひと切れづつ盛り合わせて提供。

野菜の旨みを生かした味付けで辛さもマイルド。




レゲエが流れる店内は、ジャマイカの国旗の色であるグリーンをテーマカラーにしたラフな雰囲気。



ジャマイカ、フランス、日本を渡り歩いた実力派のシェフが生み出すジャマイカ料理は、新たな可能性を感じさせてくれる秀逸なひと皿ばかりだった。

「いつもとはひと味違うデートを楽しみたい」

そんな特別な夜にぴったりの一軒に、ぜひ足を運んで欲しい。