ゴールデンウィークは出会いの季節!? 婚活パーティーの実情に迫ってみた - BLOGOS編集部
※この記事は2018年05月05日にBLOGOSで公開されたものです
平日は仕事に追われて出会いを求める気になれず、かといって会社と家との行き来だけでは運命の人と出会うチャンスもやって来ない。 「いっそ街コンや婚活パーティーに行ってみるか」と考えたものの、ニュースに溢れる“出会い系は危ない”という情報に一歩を踏み出せず…。そんな女性も多いのではないでしょうか。そこで、婚活パーティーの実態を探りにミクシィグループが運営する婚活・お見合いパーティー『YUCO.』の男性社員・鈴木さんと女性社員・蔵津さんにお話を伺いました。
GWにカップル成立で年内の結婚も夢じゃない
――少子化の昨今、やれ婚活パーティー、やれ街コンと騒がれていますが、リアルな利用者数でいうとどれくらいの人数が参加されていますか。
鈴木 :『YUCO.』は 2016年6月より運営を開始し、男女合わせて25万人以上のお客様にご利用いただいています。
――25万人!皆さんリアルに参加しているんですね。婚活や街コンには、一癖ある人が参加しているイメージを勝手に持っていたのですが、実際はどんなタイプの人が多く参加しているのでしょうか。
蔵津 : 職業でいえば女性は保育士さんや看護士さんなど、〇〇士とつくような方が多いですが、満遍なく多くの職業の方に参加いただけています。年齢層は20後半~30代、もっと上の40~50代の方まで、こちらも幅広いですね。
鈴木 : GWのような長期のお休みはOLさんが増えます。年末年始とGWは婚活市場の繁忙期で、家族からの圧や、周りの結婚を受けてパーティに駆け込むような方もいます。他には、マッチングアプリなどの手段を全て使い切った後にいらっしゃる方も多いです。
GWに婚活パーティーで良い人と出会ったら、年内ゴールインのスピード感で進んでいけますからね。
――年内に結婚!?では実際のパーティーはどのように進むのでしょうか。
蔵津 : “婚活パーティー”は、街コンや合コンとは違い1対1でお茶をしながら会話するスタイルが主流です。男女向かい合って座っていただき、5~10分お話して、トークが終わったら男性が席を移動していき、最終的に参加者全ての方とお話しいただけます。
そして開始前にお配りした用紙に「第一印象が一番良い人」などの様々な項目を記入していただき、こちらを参考にしてマッチングへと進むという流れです。
――パーティーのスタイルはテンプレートで決まっているのでしょうか。
鈴木 : 色々なスタイルのものがあります。“実はアニメ好き”なんていうパーティーもあり、趣味が同じ人が集まるので会話も弾みやすく、初心者の方にオススメです。他には参加者が職業で区切られているパーティーもあります。「この職業の人がいい!」というご希望があれば、より狙いを定めやすいですかね。“公務員・上場企業・弁護士・会計士限定!”のようなパーティもあるんですよ。
――おお、いろんな意味ですごいですね(笑)。
蔵津 : みんなで謎解きをするものなどもあって、最近はバラエティに富んでいると思います。色々見てみると面白いかもしれません。
「ライフスタイルは変化している、おじさんもついてきて」
――「婚活パーティーに行くのは出会い系と一緒」というような意見を「おじさん層」からよく耳にするのですが。
蔵津 : 男女の出会い方は変化してきていますし、実際に婚活パーティーで出会い、お付き合いされて結婚している人は大勢いますからね。時代の流れについてこられない方には「時代は変わってきているのだからついてきて」としか言いようがないです。
鈴木 : 正直、婚活パーティーでなく、リアルでの出会いというか、飲み屋さんなどでの出会いばかり重視している人の方がどうなんだろうと思います。きちんと婚活パーティーなどで相手を探している人の方がよっぽどちゃんとしていますね。
――とはいえ、出会い系のような使い方をしている遊び目的の人は紛れ込まないのでしょうか。
鈴木 :それはどうしても紛れ込んでしまいますね…。遊び目的というより「結婚までとは言わないけど、恋人できたらな」といった“恋活”寄りなのかなという感じの人ですね。ですが、あくまで婚活パーティーなので、相手探しに真剣な方が多いのは他のマッチングアプリや街コンとは大きく違う部分でしょうか。
――婚活目的と恋活目的の人の見分け方はありますか。
蔵津 : 100%ではないですけど、明確に結婚したい時期を想像出来る人は“婚活”目的で参加しているのが濃厚ですね。「1~2年以内に」とか「すぐにでも!」とかでしたらより真剣。“恋活”の人は「ちょっとよくわからない」などあやふやな回答をする事が多い気がします。そこは指針になるかと。
――なるほど。男女間で危ない事も起こりえるし、そこは自己防衛が必要ですね。
蔵津 : いわば危険なんてどこにでもありますよね。男性と女性の間で起こりえるトラブルが「絶対婚活パーティーでは起きません!」とは言い切れないです。もしかすると、私たちの見えていない部分で何か起こっていたかもしれないですし…。でも、婚活パーティーだからこそ、トラブルが起こりやすいという事はないと思います。
最初にみなさんに身分証の提示をしていただきますし、もし、申告と違って既婚者だった場合、違約金が発生する場合もあります。規約を守っていただけない方は参加をお断わりする場合もあります。リスクを回避するために私たちスタッフもいますのでご安心ください。
それに、お客様同士はニックネームで呼び合ったり、自分の情報は隠してもらっても大丈夫です。なので、ストーカー被害なども起こりにくいと思います。危ないと感じる人が仮にいたとしたら、連絡先や自分の情報は教えないでください。でもそれは婚活パーティーだからこそではなく、飲み屋さんでもどこでも一緒ですよね。
婚活都市伝説「年収で相手の価値決めちゃう系女子」の真相
――都市伝説のように語られる、「相手に年収を聞いて希望の金額に達していないと態度が悪くなる女性」は本当にいたりするのでしょうか。蔵津 : 最初にお配りする自己紹介シートに年収を記載するので、口に出して年収を聞く人はいないですね。実際は、気になる年収の方だったら「ご職業は?」と聞いたりします。男性からしたら「この人、年収を見て職業聞いてきたな」と思っているはず。
女性が年収をかなり重視しているのは事実です。
――直接年収を聞かなくていいシステムなんですね。 もう一つお聞きしたいのが「美女はサクラだと思われてモテない」という話は本当でしょうか。
蔵津 : 確かに美人すぎる女性が敬遠される事はあります。特にツンとお高くとまっている女性はモテないですね。やはり婚活パーティーに参加される方には、自分に自信がない方も多いです。ですから、もし自分が美女を選んだとしても自分は美女からは絶対選ばれないだろうなと思ってしまうんです。
鈴木 : 男性って「マッチングしたい!」と成果を求める傾向が強いんです。そのためか、自分を選んでくれなさそうな美女ではなく、気のあった人を選ぶことが多いですね。
――成果が出そうな人を狙うと。では逆に、イケメンがモテないということはあるのでしょうか。
蔵津 : ありますよ(笑)。男性はプライド的なところで美女から身を引きますが、女性は自分に自信が無くて身を引く事が多いかも。どちらにせよ容姿の優れている人がいたら「何でここに…別の場所で婚活できるでしょ…」と思われるのは仕方がない。ですので、コミュニケーションでのアピールがとても大事になりますね。
――美男美女は逆にトークで頑張らなくてはいけないんですね。
「婚活パーティーは危険だ」と言う前にまず行動を
――以前から疑問だったのですが、婚活パーティーは女性の会費の方が安いですよね。金額の差で男性からクレームがあがることはありますか。
鈴木 : クレームをいただく事はありませんね。仕方ないかなと思っている方が多いのではないでしょうか。他の場で出会うよりも婚活パーティーで出会った方がコスパがいいと思われているのかも。パーティー終了後の満足度も均等に半々ぐらいですし。
――女性の会費も安いものから高いものまでありますが、金額の差によって違いはありますか?
蔵津 : 会費の値段が上がるにつれてやはり真剣度は上がりますね。
――最後に、これから婚活パーティーへ参加する方に向けて、これは「NG」ということがあれば教えてください。
鈴木 : 女性は携帯をいじりながら話す人が意外と多いのですが、それはやめた方がいいです。
あと、男性は自分の好きなものを理解してほしい人が多かったりします。以前、広島カープファンの方が、全身カープグッズでいらっしゃったときは流石に「なぜそれで婚活パーティーに!?」となりましたけど。
男女共に「自分が!自分が!」という人は、恋が実らず終わることが多いので気をつけてください。
蔵津 : 女性目線で言うと、清潔感があって、慌てず落ち着いていて、自分の話ばかりしない方でしたら大丈夫ですかね。それこそ40代以上の方を「ダンディーで素敵」と見る若い方もいます。男性は若い女性が好きな傾向がやはりありますから、年の差カップル成立のためにもそこは心がけるべきだと思います。
――アドバイスありがとうございます。今日色々とお話を伺って「婚活パーティーは意外と危なくない」と思えるようになりました。
蔵津 : 危なくないです! そのイメージは風評被害なんですよ。参加者の身分証明もされていますし、婚活パーティーはお酒が入らないシラフの形態が多いので、冷静にじっくり相手を見極めることもできます。
婚活パーティーが不安だと言う前にまず行動してください。怖がらないで飛び込んでみて。あ、でもくれぐれも既婚者は参加しないようにお願いします(笑)。
【BLOGOS編集部:清水香鈴】