白髪が気にならなくなる。40代からはハイライトで髪と財布の負担を減らす
容赦なく増えていく白髪を、できるだけ目立たないようにしたいけれど、毎月のカラーは負担が大きいですよね。「ハイライトを入れれば、白髪が目立たなくなってボリュームがアップして見えるので、大人の女性におすすめです」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子(八木ちゃん)さん。 今回は、アラフィフの読者をモデルに、大人の白髪のぼかし方教えてもらいました。
ハイライトなら白髪がぼかせて、髪もふんわり
さとゆみ:今日はよく聞かれる質問「白髪を目立たなくしたい」に、お答えします。白髪染めって、毎月毎月全頭を染めていると、髪への負担もお財布への負担も大きいですよね。
八木ちゃん:私もよくお客様からご相談を受けます。私がおすすめしたいのは、ハイライトを入れて、白髪をぼかす方法です。
さとゆみ:黒髪だと白髪が目立つけれど、全体が明るい印象になるハイライトだったら、白髪も目立たないですよね。
八木ちゃん:ハイライトを入れるというのは、髪にわざと明るい筋状の部分をつくって、白髪があっても目立たなくするような方法なんです。伸びてきたときにも気になりにくいので、おすすめなんですよ。
さとゆみ:黒い画用紙の上に白いクレヨンで線を描いたら目立つけれど、ベージュの画用紙の上に白いクレヨンで線を描いたらそこまで目立たないのと同じような感じですよね。ハイライトを入れることも、明るい髪が増えるので、白髪が目立ちにくくなります。
八木ちゃん:白髪対策としてだけではなく、ハイライトを入れると、立体感が出るので、ふっくらボリュームが出て見えるのもいいですね。
●半年もつ!白髪隠し「ハイライト」の入れ方
さとゆみ:大人世代におすすめしたい理由がいっぱい。具体的にはどんな施術をするのか教えてもらえますでしょうか。
八木ちゃん:まず明るくしたい部分だけ、コームの柄の部分で髪を縫うようにとります。このとき、細かく毛束をとるとナチュラルでなじむようなハイライトになるし、太めにとるとハイライトの印象が強くなります。
八木ちゃん:次に、とった毛束だけにカラー材を塗布して、アルミホイルで包みます。
さとゆみ:どれくらいの分量のハイライトを入れるのがおすすめですか?
八木ちゃん:お客様の髪の量や白髪率にもよるのですが、20枚くらいホイルで分けとることが多いです。
さとゆみ:実際にハイライトが入った髪が、こちらですね。
八木ちゃん:ハイライトはだいたい半年くらいもつので、その間は伸びてきた根元だけカラーするのがいいですよ。そうすれば、全部を染めるよりも髪のダメージもおさえられます。半年に1度くらい、全体を染め直せばOKです。
全体を染めてしまうと、ハイライトが消えてしまうのではと思われるかもしれませんが、ハイライト部分は脱色をしているので、髪色が抜けやすいんです。ですから、全体を染めたとしても、ハイライト部分はまた、色が抜けていい感じにハイライトの役割を果たしてくれます。
さとゆみ:私も、まさにその方法でカラーしています。ハイライトを入れ直すのは、10か月とか、1年に1回くらいかなあ。
ホームカラーをするときは色選びがポイント
さとゆみ:白髪染めは、自宅でやりたいという人もいますよね。ホームカラー剤は、1人ひとりの髪質に合わせてつくられているわけではないから、どうしても薬液が強くなりやすくて、ヘアライターとしては、あまり積極的にはおすすめできないのですが、それでもやっぱり自宅で染めたい人に、どんなアドバイスがあるでしょうか。
八木ちゃん:まず色選びに関してですが、伸びてきた根元の色に合わせるか、毛先の色に合わせるか迷うと思うのですが、根元の色に合わせると全部が黒っぽくなっちゃって伸びてきた白髪が目立ちやすいので、毛先と根元の中間くらいの色を選ぶといいですよ。
最近では、美容院でも髪がダメージしにくいホームカラー剤を売っています。
さとゆみ:美容院で選んでもらうと、髪色の失敗がなくていいですよね。
さとゆみ:家でカラーをしたあとに、美容院でカラーするときは、必ずそれも伝えてくださいね。
八木ちゃん:それ、是非お願いしたいです。美容師の方からもお尋ねするのですが、過去のホームカラーの状態によっては、美容院での薬剤選びが変わるので、必ず伝えてください。
●ヘナ系カラーはカラーチェンジが難しい
さとゆみ:ヘナ系のカラーで施術したときは?
八木ちゃん:それも必ず伝えてください。ヘナは基本的に、1度ヘナでカラーしたら、それ以外のカラーにチェンジすることは非常に難しく、場合によってはカラーチェンジをするのに数回の施術やブリーチが必要になることもあります。
さとゆみ:そうそう、それ、意外と盲点ですよね。
八木ちゃん:ヘナでカラーをする場合、ヘナだけで髪色を明るくすることはできないので、明るくする場合は、やはりアルカリカラーで色を抜くことになりますので、施術前に担当の方によく聞いてくださいね。