日本でもロス続出!「二十五、二十一」ナム・ジュヒョクからキム・テリまで、主人公を演じた5人に注目
韓国で4月3日に最終回を迎えたドラマ「二十五、二十一」はNetflixでも配信され、日本の韓国ドラマファンを魅了しました。主演の5人は、すでに人気俳優であるナム・ジュヒョク、キム・テリから、本作で大きな注目を集め、今後のさらなる活躍に期待される宇宙少女のボナ、チェ・ヒョヌク、イ・ジュミョンの5人。時代に翻弄されながらも、自身の夢に向かって進んでいく若者の姿は、視聴者に大きな感動を与え、まだドラマと別れたくないという韓国ドラマファンも多数。今回は多くの視聴者を虜にした、主演の5人についてまとめました。
◆キム・テリ:ナ・ヒド役
キム・テリは「二十五、二十一」で、IMF(国際通貨基金)危機の影響でフェンシング部がなくなったため、憧れのコ・ユリム(宇宙少女のボナ)がいる学校へ移り、困難を乗り越えながら夢を叶えていく前向きなナ・ヒドを演じました。彼女がペク・イジン(ナム・ジュヒョク)や友達に投げかける言葉は、視聴者の人生も励まし、ポジティブなエネルギーをもたらしました。大学時代に入った演劇サークルがきっかけで演技に触れ、劇団員として活動を始めたキム・テリ。2016年、1,500倍のオーディションを勝ち抜き、R-18指定となったパク・チャヌク監督の映画「お嬢さん」の主演に抜擢。同作でキム・ミニと共に同性同士のベッドシーンまでこなして大きな注目を集めました。その後映画「1987、ある闘いの真実」、日本の大人気漫画が原作の「リトル・フォレスト」などに出演。ドラマでは、「アントラージュ」にカメオ出演した後、初の主演作「ミスター・サンシャイン」でトップスターのイ・ビョンホンと共演。朝鮮最高の名門家の令嬢コ・エシンを演じ、本作は大ヒット。演技力を認められました。
昨年はNetflixで公開された韓国初の宇宙SF映画「スペース・スウィーパーズ」でソン・ジュンギ、チン・ソンギュらと共演。これまでの作品とは全く雰囲気の異なるかっこいい女性船長を演じました。キム・テリの次回作は映画「宇宙+人」で、すでに撮影が終了しています。同作はキム・ウビン、リュ・ジュンヨル、ソ・ジソブら豪華キャストが出演します。ドラマ出演作はまだあまり多くありませんが、視聴者の心に響く演技で絶賛されている彼女。今後映画・ドラマでどんな姿を見せてくれるのか、ファンの期待が高まっています。
◆ナム・ジュヒョク:ペク・イジン役
父親の会社が倒産し、家族がバラバラになり就職もなかなか決まらず、厳しい時期を過ごしていたが、ナ・ヒドの頑張りに刺激を受け、記者として飛躍するペク・イジン役を演じたナム・ジュヒョク。彼は2013年、韓国のファッションブランド「SONGZIO」の2014S/Sコレクションでモデルとしてデビュー。モデル時代は沖縄で撮影したAKMUの「GIVE LOVE」「200%」のミュージックビデオに出演、それが初の海外だったと明かしています。そして2014年のtvNドラマ「インヨ姫」で俳優デビューを果たしました。その後「学校」シリーズの6作目となる「恋するジェネレーション」「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」「恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜」「ハベクの新婦」など、多数の作品に出演してきました。
2018年には映画デビュー作として超大型アクション大作「安市城」に出演。「第10回今年の映画賞」で新人俳優賞を受賞、好評を得ました。また映画では、日本映画のリメイク作「ジョゼ」でハン・ジミンと共に主演を務めています。最近では、心を揺さぶられる感動のストーリーでファンの多い「まぶしくて」、Netflixオリジナルのファンタジー「保健教師アン・ウニョン」、サンドボックスと呼ばれるスタートアップ支援施設での成功を夢見る若者たちを描いた「スタートアップ」など、幅広いジャンルの作品で活躍。そして今作「二十五、二十一」では「主人公の感情を本当に見事に表現している」と韓国ドラマファンに絶賛され、また1つ代表作を増やしました。
◆宇宙少女 ボナ:コ・ユリム役
宇宙少女のボナは、最年少でフェンシングの金メダルを獲得したナ・ヒドの憧れの選手コ・ユリム役を務めました。最初はナ・ヒドに冷たい態度を見せていましたが、後に互いにとって特別な友人になります。またコ・ユリムは自身の家族を守るために大きな決断をすることになり、視聴者の涙を誘いました。STARSHIPエンターテインメント所属のボナは2016年、“SISTARの妹グループ”として13人組ガールズグループ・宇宙少女のメンバーとしてデビューしました。その翌年放送されたドラマ「最高の一発」で、エンターテインメント会社スターパンチの練習生ト・ヘリ役として演技に初挑戦しました。続いて同年に放送されたKBS 2TV「ランジェリー少女時代」では、早くも主演に抜擢。1970年代後半の大邱(テグ) を背景に、女子高生たちの愛と友情を描いた同作でジョンヒ役を見事に演じました。
その後もアイドルと女優の両方を並行してきたボナ。「私の彼はエプロン男子〜Dear My Housekeeper〜」には、ハ・ソクジン演じる敏腕ハウスキーパーのジウンに掃除を依頼したダヨン役として出演。胸キュンシーン多数のラブコメディで視聴者をときめかせました。さらに2020年9月から放送された50部作のKBS 2TV週末ドラマ「人生最高の贈り物〜ようこそ、サムグァンハウスへ〜」でイ・スンジョン(チョン・イナ)の次女イ・ヘドゥン役を通じて、さらに女優として知名度を上げました。「二十五、二十一」で女優としても大きな関心を集めている彼女に、次回作を期待する声はもちろん、「アイドルだったことを初めて知った」「歌って踊る姿も見てみたい」という声もあがりました。
ボナは現在、宇宙少女が出演中のMnetの新サバイバル番組「QUEENDOM2」に途中から合流する予定であり、アイドルとして見せる姿にも注目が集まっています。
◆チェ・ヒョヌク:ムン・ジウン役
コ・ユリムに対してストレートに自身の気持ちを表現し、彼女を胸キュンさせたのはムン・ジウン役のチェ・ヒョヌク。2002年生まれの彼は、小学4年生から高校1年まで野球に打ち込んでいましたが、肘を痛めて手術をしたことにより、やめることになったといいます。野球をやめた後、普段から映画を観ることが好きだったことや、映画を観ながらよく泣いて、友達から「そんなに泣けるなら俳優をやれば?」と言われたことから、俳優の道を目指すようになりました。彼は演技のスクールに通ったり、翰林(ハンリム)芸能芸術高等学校に編入して、演技を学びました。デビュー作は2019年に公開されたウェブドラマ「リアル:タイム:ラブ」。その後、2020年に続いた「リアル:タイム:ラブ」の2、3、4まで出演した後、Weki Mekiのキム・ドヨン、「PRODUCE X 101」出身のキム・ミンギュとウェブドラマ「マンチッ男女」の主演を務めました。
2021年には3本のテレビドラマに出演。「復讐代行人〜模範タクシー〜」では不良の生徒、「ラケット少年団」ではバドミントン部員のナ・ウチャン役を好演。彼はこの2作で「2021 SBS演技大賞」の新人演技賞を獲得しました。さらに「智異山」では、チョン・ジヒョン演じるソ・イガンの初恋の相手として、ソン・ソック演じるイム・チョルギョンの子供時代を演じました。
今年の頭には日本公式Twitterがオープン。さらに次回作としてWanna One出身のパク・ジフン、ホン・ギョンと共にwavveオリジナルドラマ「弱いヒーロー」への出演が決定。「二十五、二十一」で大注目を集めている彼のさらなる活躍に注目です。
◆イ・ジュミョン:チ・スンワン役
学年1位の成績で、学級委員を務めるチ・スンワン役を演じたイ・ジュミョン。特に校内で発生したある騒動に対して、曲がったことは許せないという信念を貫いた姿や、ムン・ジウンとの友情を印象的に描きました。元々モデルでYG ENTERTAINMENT所属の彼女は、ミュージックビデオへの出演をきっかけに演技を始めました。彼女は「写真と映像では違う魅力があり、演技なら話すこともできると思って、すごくやりたいと思った」と語っています。彼女はZion.Tの「SNOW」、Block Bの「Don't Leave」、WINNERのソン・ミノのソロ曲「TANG!♡」など、多数のミュージックビデオに出演した経験があります。2017年のウェブドラマ「シャワーを浴びる男」で演技を始め、その後は「ダーリンは危機一髪!」「ミッシング〜彼らがいた〜」「イベントを確認してください」「カイロス」などに助演として出演。特に「賢い医師生活」ではチョン・ギョンホが演じるキム・ジュンワンの恋人ソンPD役を務め、短い登場でしたが強い印象を残しました。
その後「二十五、二十一」で初めてメインキャストを務めることになった彼女。今後挑戦してみたいジャンルはラブコメで、相手役として共演したい俳優を聞かれると「チョ・ジョンソク先輩をとても尊敬している」と明かした彼女。これからどんな作品に出演するのか、期待が高まっています。