世界的な半導体不足によってCPUやGPUといった半導体の価格が高騰しており、半導体部品を密輸する業者も出てきています。中国の税関が、Intelの第11世代・第12世代CPUを160基も体に巻き付けて密輸しようとした男を逮捕したと発表しました。

【行走的CPU】3月... - @海关发布的微博 - 微博

https://weibo.com/5832321505/LjvzjkAGz

行走的CPU:男子身上绑160颗Intel 12代i5闯关被查获-CPU处理器,海关,走私 --快科技(驱动之家旗下媒体)--科技改变未来

https://news.mydrivers.com/1/819/819924.htm

A "Walking CPU" captured, man carrying 160 Intel CPUs caught by Chinese Customs - VideoCardz.com

https://videocardz.com/newz/a-walking-cpu-captured-man-carrying-160-intel-cpus-caught-by-chinese-customs

中国の税関によると、曾茂と名乗る男性が2022年3月9日に、マカオの港で「関税申告なし」のゲートをくぐって入国したとのこと。



しかし、男の歩き方が明らかに不審だったため、税関職員が取り調べを行ったところ、男のおふくらはぎ・腰・腹部に160基のCPUと16台の折り畳み型スマートフォンが巻き付けられていることがわかりました。押収されたCPUとスマートフォンは総額33万6000元(約620万円)相当になるとのこと。



税関が公開した映像では、押収されたIntel CPUの中に第12世代Core i5-12600KFも含まれていることが示されています。なお、Core i5-12600KFの中国国内価格は約2099元(約3万9000円)となるそうです。



今回逮捕された男のようにCPUを密輸する業者は後を絶たず、香港の税関は2021年の6月〜7月だけで2500基以上のCPUを含む電子機器の密輸を阻止したと発表しています。

2500個以上のCPUの密輸を税関が阻止、体に巻き付けて密輸を試みた例も - GIGAZINE



また、仮想通貨のマイニングで需要が急激に増加しているグラフィックボードの密輸が摘発された例もあります。

密輸されたNVIDIAのグラボ300枚が漁船から押収される - GIGAZINE



中国税関は「個人で物品を隠し持ったり保管したりするなどしてチェックを逃れるなど、密輸に該当する者については、税関は法律に従って法的責任を調査します」とコメントしています。