中山秀征がIMALUとの思い出を告白...今回も人がいない!「中山秀征の秘境路線バスの旅」プロデューサーに聞く”ロケ裏話”

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1月29日(土)夜6時30分からは、テレビ東京系にて、土曜スペシャル「中山秀征の秘境路線バスの旅 みんなの思い出の一曲で進む冬の北陸」を放送!

「テレ東プラス」では特別に先取りで番組の内容を紹介。辻村たろうプロデューサーに番組の見どころなどを伺いました。


今回は、能登半島の付け根、石川県「羽咋駅前」からスタートし、1泊2日で富山県「高岡駅」を目指します。バスが3時間来ない魔のルートや、人口が極端に少ないエリアなど、数々の難所が!


しかし、偶然が偶然を呼ぶミラクル連発! 穴場の観光スポットや開湯1200年の露天風呂、今が旬のご当地グルメも満喫します。


タイムリミットは翌日の夕方5時...果たして今回はゴールできるのでしょうか?

聞けばあの頃がよみがえる...「思い出の名曲すごろく・秘境路線バスの旅」、いよいよスタート!

バスに乗る前に地元の方から思い出の1曲を聞き、 発売年の下2桁を足した数だけバス停を進むことができる「思い出の一曲すごろく」。例えば、中山の思い出の曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(西城秀樹)は1979年に発売されたので、7+9=16マス。約150個のバス停をすごろくに見立てて進みますが、必ず3つの関所に立ち寄らなければなりません。関所は、石川県の名店で食べる「能登前寿司」、名湯で知られる「和倉温泉」、今が旬の「寒ブリ」。 いずれも冬の北陸の魅力がたっぷりのスポット!


早朝6時20分、ゲストのIMALUと「羽咋駅前」で待ち合わせ。「石川県は来たことあるけど、ゆっくり回ったことがない」というIMALUに、中山は「ゆっくりは周れないんですよ(笑)」と旅の過酷さを伝えます。
また、どの世代の方に思い出の1曲を聞くかが重要ポイント。関所を越える数のマス目が出た場合は、一度通り過ぎてから戻らなくてはいけないため、年齢などをヒントにし、"どの名曲の世代に当てはまるか"を読む力がカギとなります。

まずは1つ目の関所がある、43マス先の「七尾駅前」を目指します。50代の方を探し、1980年代の曲を狙う作戦ですが、ここでいきなりの難関が。早朝のため、駅前に人が全くいません。しかも、バスの時間まであと2分! 急いで待合所にいる方に話しかけてみるも、取材OKの方が見つからず...中山は機転を利かせ、バスの運転手さんに話を聞くことに。


運転手さん思い出の1曲は、1985年に発売された「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)。高校2年生の夏休みに友達と行ったキャンプで歌ったそうで、そこには好きな女の子がいたため忘れられないそう。ということで、下2桁の8と5を足した13マス獲得! 「羽咋駅前」から「酒井」まで進みます。


中山とIMALUは、約25年前にある接点がありました。1995年〜2002年まで放送されていた、邦楽トップ10をカラオケ形式で歌う番組「THE 夜もヒッパレ」。番組MCを務めていた中山は、IMALUがスタジオに遊びに来てくれたと明かします。母で女優の大竹しのぶが番組にゲスト出演した際、幼かったIMALUが見学に来たそう。「感動しましたよ〜。(番組に出演していたSPEEDに)憧れてダンスを始めたので。沖縄アクターズスクールに行きたかった」と告白し、「吉本じゃなくて?」と返す中山(笑)。


午前6時56分、「酒井」に到着。最初の関所がある「七尾駅前」まであと30マス、次のバスが来るまで26分あります。30代の方を狙い、1999年の名曲を聞き出せば18マス進めますが、またしても周辺には誰もおらず。バス停間は歩いて進んでもOKのため、歩きながら地元の方を探すことに。すると、トラックの運転手さんを発見!


運転手さんの思い出の1曲は、1996年に発売された「a walk in the park」(安室奈美恵)。学生時代に付き合っていた彼女が好きだったそう。バス停1つ分を歩き、15マス先の「JA鹿島支店前」まで進みます。

足した数の分は必ずバスに乗らなければならないため、関所そばのバス停は要注意!
能登前寿司がある1つ目の関所「七尾駅前」までは14マスですが、時間短縮のためピタリを狙いたいところ。しかし次のバスの時間を見てみると...なんと9時44分の後は11時45分! 2時間もバスが来ない魔の時間帯...果たして中山の決断は!?

辻村たろうプロデューサーに、番組の見どころを直撃!


――2018年9月にスタートした本シリーズ。まずは番組が誕生した経緯からお聞かせください。

「今までにない地方ならではのバス企画をやりたいと思い、番組を立ち上げました。そこで浮かんだのが、街ぶらロケが上手な中山さん。物腰が柔らかく、人との触れ合いにも長けていらっしゃるので、良い感じにハマるのではないかと思いました」


――今回は旅先で出会った皆さんに「思い出の一曲」を聞き、その発売年数をすごろくにしています。前回は、皆さんに年齢を聞き、その数によってバス停を進むことができる“年齢すごろく”でしたが、中山さんの年齢当てのスキルが素晴らしかったですね!

「そうですね。見た目だけで当てても面白くないので、思い出の曲や好きな芸能人などをインタビューしてもらい、そこからヒントを得て相手の年齢を予想するというルールにしました。中山さんは『年忘れにっぽんの歌』を始め、人気歌番組のMCを数々担当していらっしゃいますし、歌謡界の知識も豊富なので、ヒントから遡って上手に年齢を当てていらっしゃいましたね。

中山さんはどの世代の曲も満遍なくご存知ですし、演歌や最近の曲もよく知っていて、30〜40代が好きなアーティストの方々とは実際に歌番組を通しての接点もある。歌謡曲に関しての守備範囲の広さは、今の芸能界で一番だと思います」

――ロケは天候などにも左右されると思いますが、現場での中山さんの反応は?

「ロケは想像以上に大変です。なぜなら秘境は車移動の方が多く、そもそも路線バスを利用する人が少ないんですよ。さらに始発で移動となると、真っ暗な中で撮影が始まりますし、夕方4時には暗くなってしまう。街灯も少ないし、道を歩いてる人もいない。『それがこの番組の難しさだよね』と、中山さんも現場でよくおっしゃっています。

人がいなくても先に進まなくてはならないので、例えば1時間バスが来ないとなると、時間がもったいないので吹雪の中を歩いたりします。中山さんは前向きな方なので、どんなに悪天候でもとにかく前に進もうとする。ロケは大変ですが、それもこの番組ならではの良さとして楽しんでいただけるのかなと思います」

――ゲストはIMALUさんですが、お2人の雰囲気はいかがでしたか?

「記事でも紹介されている通り、『“THE夜もヒッパレ”以来だよね』と話していて、そういう意味では、“親戚のおじさんと姪っ子の旅”というような雰囲気でした。IMALUさんは、自分と同世代の人を見かけると積極的に話しかけにいく姿が印象的でした」

――旅の見どころを教えてください。

「3つの関所として、能登前寿司、北陸の名湯として有名な和倉温泉、氷見の寒ぶりを設定し、冬の北陸の魅力をたっぷりお届けします。今回から、関所を超えるマス目が出た場合、一度通り越してから戻らなくてはいけないという新ルールを設けたのですが、そのおかげで、貴重なバンドウイルカの群れと出会うことができました。地元の方に聞いてもかなり珍しかったようで、中山さんも『ロケでこんなの見たの初めてだよ!』と感動していたので、ぜひお楽しみに!」

――中山さんはやはり“持ってる男”なのですね(笑)。今後、このシリーズをどう盛り上げていきたいですか?

「実は毎回ルールが変わっていますが、今回のルールが定着するといいなと思っています。誰にでも“あの頃を思い出す一曲”があると思いますし、今回のルールは歌謡曲の知識が豊富な中山さんならではの発明です。ここ数年『中山さんだからこそできる旅番組ってなんだろう』とずっと考えていましたが、ようやく出来上がったと思っているので、土曜スペシャルを代表するシリーズにしていきたいですね」

1月29日(土)夜6時30分からは、テレビ東京系にて、土曜スペシャル「中山秀征の秘境路線バスの旅 みんなの思い出の一曲で進む冬の北陸」を放送! どうぞお楽しみに!

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