栃木市の高校で障がい者アスリートを招いた講演会が18日開かれ、東京パラリンピックのトライアスロン競技に出場した選手が生徒たちへ自身の思いを伝えました。

栃木翔南高校で講演を行ったのは障がい者トライアスロン選手の秦由加子さん(40)です。

秦さんは2016年のパラリンピックリオ大会、去年の東京大会に出場し、いずれも6位入賞を果たしています。

秦さんは13歳のとき骨肉腫という病気で右脚を切断、その後は障がいをコンプレックスに感じる生きづらい日々が続いたといいます。

しかし、「自分を変えたい」という思いから26歳のときに幼いころ習っていた水泳を再開すると、スポーツが生きがいに。

その後トライアスロンの道へ進みました。

秦さんは生徒たちに「困難に直面した時に人生を悲観することもあるが、それをどう捉えるかは自分次第」と話しました。

そして逆境をプラスに考えることで、自分やまわりの人の未来を切り開いていくことが大切だと訴えました。