「源氏ものがたり」テーマに企画展 那珂川町馬頭広重美術館
源氏物語の舞台を室町時代に移して別の作品として書かれた「偐紫田舎源氏」の浮世絵の企画展が那珂川町馬頭広重美術館で開かれています。
偐紫田舎源氏は源氏物語の大筋をたどった室町時代の足利将軍家の物語で江戸時代に書かれた作品です。
将軍の次男・光氏が足利家の平穏のために力を尽くす姿が描かれています。
この企画展では物語の挿絵を手掛けた歌川国貞の作品54点が展示されています。
例えばこちらの浮世絵は光氏の妻となる女性・紫が少女の頃の話を描いた浮世絵で飛んで逃げる雀を見て紫が微笑んでいる姿が印象的です。
このほか、昭和の初めに出版された源氏物語をテーマにした木版画も展示していて、訪れた人が文学と美術の結びつきを感じ学べる内容となっています。
企画展は2月13日までです。