大田原市の神社で10日、建築や建設業の関係者がことし1年の繁盛と安全を祈る儀式が行われました。

木遣り歌が響く中、烏帽子と狩衣姿の大工たちが神社の境内へ丸太を運び入れます。

太子祭と呼ばれるこの儀式は、建築業者の仕事始めとして建築の神さまとして聖徳太子を祀る大田原神社で毎年、1月10日に開かれています。

儀式では建設業の関係者などが見守る中、大工たちが尺杖と呼ばれる昔ながらの道具を使ってご神木の寸法を測ると、ノコギリや手斧を使って角材に仕立てる伝統の技術を披露しました。

聖徳太子没後1400年の記念の年となる今回、参加した人たちは太子の祀られた石碑の前に玉串を奉納するなどして商売繁盛と作業の安全を願っていました。