国選択無形民俗文化財の泣き相撲で知られる鹿沼市の生子神社で9日、魔除けや豊作を願う神事が行われました。

鹿沼市樅山町の生子神社で9日午前8時から市の無形民俗文化財に指定されている「日の出祭り」が行われ氏子などおよそ40人が参加しました。

かつては早朝、日の出を待って行われていたことからこの名称がついたといわれています。

始めに神事の献饌祭が行われました。

これは天正8年・1580年に天然痘で我が子を失くした氏子が42種の供え物を神前に供えて蘇生を願ったという生子大明神の由来である故事から始まったと伝えられています。

続いて弓取り式が行われました。

大蛇に見立てた金色と銀色の紙を貼った的に子どもたちが矢を放ち的に刺さった矢を引き抜く行事です。

しかし去年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染防止から、例年参加する子どもたちに代わって氏子たちが的を目がけて次々に矢を放ち子どもの健やかな成長を願っていました。