シリーズでお伝えしている冬季国体の特集「氷上のレジェンドたち」。最終回はフィギュアスケートの中田佐代子さんです。

中田さんは高校1年生から大学卒業まで7年連続で国体に出場しました。

その後は指導者の道に進み県スケート連盟の副会長を長い間務めていて若い選手の成長を支え、見守り続けています。

12月、日光市で行われた清滝小学校のスケート教室。

講師を務めたのが、この小学校出身でフィギュアスケートで何度も国体に出場した中田佐代子さん、今回ご紹介する氷上のレジェンドです。

中田さんは清滝小学校在学中の10歳のころスケートを始めました。

中田さん:「始めたころまずは立つことから、フェンスにつかまって一歩一歩歩いた」

続けるうちにフィギュアスケートがどんどん好きになったという中田さん。

練習を重ねて技を磨き高校1年生のとき地元・日光市で開かれた国体に初めて出場しました。

中田さん:「手を挙げて音楽が鳴るまでが震える。その震えは今でも忘れない」

中田さんはインターハイでは3連覇。

さらに大学を卒業するまで7年連続で国体に出場し最高で5位の成績を収めました。

仲間と一緒に築いた栃木のフィギュアスケート界黄金期。

大学卒業後は指導者の道に進み自らクラブを設立しました。

県スケート連盟の仕事も熱心に取り組み指導・連盟・家業の食品卸の仕事の3つを両立させながら若い選手の育成に力を尽くしました。

この日、中田さんはフィギュアスケートの県の強化指定選手の練習を見るためスケートリンクに立ちました。

中田さん:「外から見たら派手な競技。でも本当に努力と練習が必要。大変な練習に打ち勝ち、笑顔を作る達成感。これは今の食品卸の仕事にも通じている」

練習後、中田さんは後輩にエールをおくりました。

国体出場の小室笑凛選手:「今回も温かい言葉をいただいたのでそれを胸に頑張りたい」

国体出場の平田大和選手:「先輩方の伝統を引き継ぎ、いい結果を残せるように頑張りたい」

国体のフィギュアスケートは1月24日から日光霧降アイスアリーナで行われます。

とちぎの競技の今を築いた先輩の思いを受け継いで若い選手たちが地元の大舞台に挑みます。