那須町の那須サファリパークで飼育員3人がトラに襲われた事故で警察は7日、業務上過失傷害の疑いで施設の事務所などを家宅捜索しました。

7日午前9時半ごろ、雪が降る中、捜査員およそ20人が施設の事務所に入り家宅捜索を始めました。

この事故は5日、施設の営業が始まる前に20代の飼育員の男女3人が雄のトラ1頭に次々とかまれるなどして、このうち1人が右手首に大けがをするなどしたものです。

施設や警察によりますと、トラは本来いる柵のついた飼育スペースではなく展示スペースに向かう通路にいて、担当の飼育員と鉢合わせしたとみられています。

飼育手順のマニュアルでは営業終了後にトラが飼育スペースに入ったことを確認することになっていますが、事故の前日は確認を怠っていた疑いがあることが県の立ち入り検査で判明しています。

警察は資料を押収し、関係者から事情を聞いて安全管理に問題がなかったか調べることにしています。

施設では再発防止対策が整うまで臨時休園するとしています。