衆院選候補者を追う、小山市や真岡市などの栃木第4区です。

9期目を目指すベテランの自民党の前職と4度目の挑戦で初当選を狙う立憲民主党の新人が一騎打ちの戦いで激しく火花を散らしています。両陣営のこれまでの戦いに密着しました。

自民党の前職、佐藤勉候補69歳です。

県議会議員を経て1996年、44歳のときに衆議院議員に初当選。

四半世紀にわたり国会議員を務め菅政権では党の総務会長を経験しました。

立憲民主党の新人、藤岡隆雄候補44歳です。

金融庁職員や国会議員秘書を経て2012年、衆議院選挙に初めて挑みました。

4度目の今回が「最後の挑戦」だとして「背水の陣」で挑みます。

【藤岡候補】

公示後初の週末のこの日、藤岡候補は茂木町の道の駅の前から街頭演説をスタートさせました。

市・町の議員や労働者団体などが中心となり活動を支えています。

草の根の運動を展開し今回こそ議席を勝ち取ろうと走り続けています。

藤岡候補は人口減少対策のほか消費税を5パーセントに減税し新型コロナウイルスから経済を立て直し格差を是正することなどを訴えています。

そして、いわゆるモリ・カケ・サクラの問題など疑惑の逃げ切りを許さず「若い力で政治を変える」と意気込みます。

【佐藤候補】

一方、佐藤候補はこの日真岡市内をくまなく回り公民館や駅前で街頭演説を行いました。

行く先々に市長や地元選出の県議会議員が駆け付け応援に立ちます。

党を挙げての盤石な組織戦で目指すは9期目です。

佐藤候補が掲げるのは新型コロナウイルス対策のほかアメリカをはじめとする国際社会と連携した安心・安全対策など4本柱の公約です。

加えて、国道408号の開通などこれまでの取り組みを強調。

豊富な「実績」と確かな「実現力」を有権者に訴えます。

【佐藤候補】

選挙戦は終盤に入り一層激しさを増しています。

佐藤候補のもとに菅義偉前総理が応援に駆け付けました。

公示直後の20日には自民党の広報本部長、河野太郎氏も応援弁士を務めました。

【藤岡候補】

一方の藤岡候補の街頭演説では立憲民主党の枝野幸男代表が応援のマイクを握りました。

23日には福山哲郎幹事長が登場。党の期待の高さをうかがわせます。

一票をどちらの候補に託すのか。有権者は熱い視線を注いでいます。