オリックス・宮城大弥 (C)Kyodo News

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◆ ここ4試合で勝ち星から遠ざかる

 オリックスの宮城大弥は6回、被安打7の4失点で今季3敗目(11勝)を喫した。

 中9日で今季20試合目の登板となった宮城は初回、二死一塁から4番・島内宏明にセンターへ適時二塁打を打たれ先制を許す。同点に追いついた直後の4回には茂木栄五郎の犠飛で再び勝ち越しを許し、5回は一死一、三塁から浅村栄斗の二ゴロの間と、島内の適時打二塁打で計4失点。6回を投げて、109球、被安打7の4失点で降板した。宮城は8月21日を最後に4試合勝ち星に恵まれず、前回登板した14日の楽天戦に続き3敗目を喫した。

 24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信さんは「宮城のピッチングでちょっと前から気になっていたことがずっとあって、左バッターに対してインサイドの使い方というのがほとんどないんですよ。だから、今日タイムリーを打たれたのも左バッターに踏み込まれて打たれている」と指摘。

「今年の最初の頃に左バッターにデッドボールを当てているんですが、それからインサイドの要求に自分が投げようとする姿勢がちょっとないんですよ」とし、「その情報は相手にも伝わっているわけですから、左バッターが全然腰を引かずにみんな踏み込んでくる。要するに外一辺倒になるのでどうしてもピッチングが偏って苦しくなるんですよね。最近勝てない原因が僕はそこにあると思うんですよ」と分析した。

 MCを務めた野村弘樹さんは「左ピッチャーは左バッターが嫌い人が多い。(宮城が)一回整理してこれだけ勝ちがないのはなぜだと考えたときに「インコース」という答えが出てくると思うんですよ。そこはやっていかないといけない。これからが大事な選手なので」と同じ左ピッチャーの目線から助言。谷繁さんも「まだまだ先が長いピッチャーですのでそこをクリアにしていけばもっと勝てると思うんですよ」と同調して今後の課題修正への期待を込めた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』