在宅ワーク「妻」側の満足度は?夫へのストレス、体重・光熱費増も
昨年の新型コロナによる緊急事態宣言以降、オフィスのテレワーク化が進み、新しい働き方として定着してきた「在宅ワーク」。ESSE読者354人に「新型コロナ流行前後で、ご自身の仕事環境に変化はありましたか?」と聞いたところ、約35%に当たる103人が「変化があった」と回答。
「出勤しているが忙しくなった」「在宅ワークで新しく仕事を始めた」「アルバイトを辞めて専業主婦になった」などの回答が並ぶなかで、「自分もしくは夫が在宅ワークになった人」にはどんな変化があったのでしょうか? 読者のコメントをご紹介します。
在宅ワークのメリットデメリット(※画像はイメージです。以下同)
アンケートで「自分が週半分〜ほとんど在宅ワーク」と答えた読者に「在宅ワークでよかったこと」と「困ったこと」を調査。とくに多かったのは、通勤時間が減ったことによるメリットでした。
往復の通勤時間が減ったことの影響は大きく、家事や子どもの世話がストレスなくできるようになり、心のゆとりにつながったという声が目立ちました。
「子どもが学校から帰ってくる時間に家にいれるようになったので、『おかえりなさい』を言ってあげられるように。一緒におやつを食べたりできるようになったのは、よかったなと感じます」(京都府・44歳・自営業)
「通勤の往復2時間が浮き、仕事の休憩中にスーパーに買い出しも行けるようになった。前は子どもと同じタイミングで夕飯が食べられなかったのが、今は可能になりました」(東京都・40歳・会社員)
「出社は多くても月2回。通勤にかかっていた往復約3時間分が使えるようになり余裕ができた。仕事後すぐに家事ができ、体力の消耗も少ないので寝かしつけ時に寝落ちすることもなくなりました。ひと目を気にせずに好きなプチプラ服で勤務できて満足」(兵庫県・33歳・会社員)
一方で、自宅で仕事を“効率よくこなす”というのはなかなか難しいと感じた人も。
「緊急事態宣言中は週の半分が在宅勤務に。通勤時間が浮いたので、勉強や読書など、自分の時間を多く取れるようになりました。しかし家で仕事をしていると、家事や間食などいろいろ誘惑が多く気が散ってしまい、あまり仕事に集中できない」(東京都・31歳・会社員)
自宅にいる時間が増えたことで、運動不足や時間管理がうまくいかない、ストレスを感じるという場合も。
「通勤時間が減って、体力温存できるようになったけれど、動かなくなったので体重が増加傾向です!」(東京都・42歳・自営業)
「昼夜問わず仕事ができるので時間管理が難しくなり、ついつい夜の作業が多く寝不足になりやすくなった」(兵庫県・37歳・自営業)
「家族以外の人との関わりが減り、多少のストレスを感じる」(東京都・46歳・会社員)
次に夫が在宅ワーク中の家庭に、「よかったこと」「困ったこと」を聞いてみました。家事や育児の分担ができて助かると思う反面、ずっと一緒でストレスがたまったり、毎日の昼ごはんが負担に感じている人も多くいました。
まずはよかった面から。
「雨のとき駅まで送ってもらえたり、洗濯物を取り入れてもらったり、子どもの体調不良で呼び出しに対応してもらえるようになりました」(大阪府・41歳・会社員)
「私が医療機関勤務のため、コロナで忙しさが増しています。そのためテレワーク中の夫が夕食をつくってくれるようになりました」(静岡県・34歳・会社員)
困った面で圧倒的に多かったのが、食事問題。さらに自分の時間が減ったり、夫の干渉が気になるという人も…。
「ずっとテレビをつけていることができなくなりました。お昼の時間になると夫がそわそわキッチンに来るのが面倒くさい」(千葉県・39歳・会社員)
「よかったことは、子どもの送迎を分担しやすくなったこと。困ったことは、お昼代がかさむこと、ときどき息がつまると思うことがある」(東京都・44歳・兼業主婦)
「夫が在宅ワークになってから、食材の減りが早くなった。以前は自分の頭のなかで考え、動いていたスケジュールをわざわざ共有・説明しなければならないのが、面倒に感じる」(兵庫県・30歳・フリーランス)
「私が昼寝をしていると夫からクレームが。『コーヒーいれて』などはいいのですが、ベタベタ甘えてくるようになり夫婦仲はよくなったように感じますが、本音としてはちょっとウザイ」(神奈川県・37歳・主婦)
「コロナ禍のため夫の単身赴任が解除されて家に帰ってきました。子どもとの生活に慣れているので大変です。電気、水道の料金が増え、洗濯物が倍に! 仕事で疲れていても食事に手抜きができずイライラしてしまいます…。休みの前日に『明日なにする?』と聞いてくるけど、ほっといてほしい」(兵庫県・50歳・会社員)
「週半分〜ほとんど在宅ワーク中」の読者に、「家計に変化があったかどうか」を聞いてみたところ、約7割の読者が「変化があった」と回答。どのような費目に変化があったのでしょうか?
「在宅時間が増えて休憩時間にコーヒーを飲んだり、昼食後に甘いものをたべたくなったりするなど、嗜好品が増えました。光熱費も在宅分少し増えました」(熊本県・37歳・会社員)
「以前の家が狭かったので、二人で在宅勤務をするために広い家に引っ越しました。食費は増えたが、会社でのランチ代などに使うおこづかいが減った」(埼玉県・34歳・会社員)
「夫の在宅ワークで夫がやたら洗濯をするので水道代が1.5倍になった。外食が多かったのですが、家で食事をし、さらに自分がダイエット中なので食費は激減しました」(東京都・47歳・会社員)
「夫婦で在宅ワークになったことで、子どもたちと過ごす時間が増えた。BBQセットやアウトドア用のテーブルとイスなどを購入しました」(東京都・35歳・会社員)
新型コロナをきっかけに夫婦で経験した「在宅ワーク」のメリット&デメリット、いかがでしたか? 妻にとっては仕事が続けやすくなる一方で、新たなストレスも発生していました。「在宅ワーク」のメリットをより享受するために夫婦で話し合いながら、それぞれの家庭のちょうどよいワークライフバランスを見つけていきたいですね。
<取材・文/磯 由利子>
「出勤しているが忙しくなった」「在宅ワークで新しく仕事を始めた」「アルバイトを辞めて専業主婦になった」などの回答が並ぶなかで、「自分もしくは夫が在宅ワークになった人」にはどんな変化があったのでしょうか? 読者のコメントをご紹介します。
在宅ワークのメリットデメリット(※画像はイメージです。以下同)
自分が「在宅ワーク」になってよかったこと&困ったことは?
アンケートで「自分が週半分〜ほとんど在宅ワーク」と答えた読者に「在宅ワークでよかったこと」と「困ったこと」を調査。とくに多かったのは、通勤時間が減ったことによるメリットでした。
●通勤時間が減って「できること」が増えた
往復の通勤時間が減ったことの影響は大きく、家事や子どもの世話がストレスなくできるようになり、心のゆとりにつながったという声が目立ちました。
「子どもが学校から帰ってくる時間に家にいれるようになったので、『おかえりなさい』を言ってあげられるように。一緒におやつを食べたりできるようになったのは、よかったなと感じます」(京都府・44歳・自営業)
「通勤の往復2時間が浮き、仕事の休憩中にスーパーに買い出しも行けるようになった。前は子どもと同じタイミングで夕飯が食べられなかったのが、今は可能になりました」(東京都・40歳・会社員)
「出社は多くても月2回。通勤にかかっていた往復約3時間分が使えるようになり余裕ができた。仕事後すぐに家事ができ、体力の消耗も少ないので寝かしつけ時に寝落ちすることもなくなりました。ひと目を気にせずに好きなプチプラ服で勤務できて満足」(兵庫県・33歳・会社員)
一方で、自宅で仕事を“効率よくこなす”というのはなかなか難しいと感じた人も。
「緊急事態宣言中は週の半分が在宅勤務に。通勤時間が浮いたので、勉強や読書など、自分の時間を多く取れるようになりました。しかし家で仕事をしていると、家事や間食などいろいろ誘惑が多く気が散ってしまい、あまり仕事に集中できない」(東京都・31歳・会社員)
●仕事、体重、時間と「自己管理」がテーマに
自宅にいる時間が増えたことで、運動不足や時間管理がうまくいかない、ストレスを感じるという場合も。
「通勤時間が減って、体力温存できるようになったけれど、動かなくなったので体重が増加傾向です!」(東京都・42歳・自営業)
「昼夜問わず仕事ができるので時間管理が難しくなり、ついつい夜の作業が多く寝不足になりやすくなった」(兵庫県・37歳・自営業)
「家族以外の人との関わりが減り、多少のストレスを感じる」(東京都・46歳・会社員)
夫が家にいて助かる日もあれば、面倒な日もあるのが現実
次に夫が在宅ワーク中の家庭に、「よかったこと」「困ったこと」を聞いてみました。家事や育児の分担ができて助かると思う反面、ずっと一緒でストレスがたまったり、毎日の昼ごはんが負担に感じている人も多くいました。
●家事や育児の分担がしやすくなった
まずはよかった面から。
「雨のとき駅まで送ってもらえたり、洗濯物を取り入れてもらったり、子どもの体調不良で呼び出しに対応してもらえるようになりました」(大阪府・41歳・会社員)
「私が医療機関勤務のため、コロナで忙しさが増しています。そのためテレワーク中の夫が夕食をつくってくれるようになりました」(静岡県・34歳・会社員)
●お昼になるとソワソワとキッチンに…
困った面で圧倒的に多かったのが、食事問題。さらに自分の時間が減ったり、夫の干渉が気になるという人も…。
「ずっとテレビをつけていることができなくなりました。お昼の時間になると夫がそわそわキッチンに来るのが面倒くさい」(千葉県・39歳・会社員)
「よかったことは、子どもの送迎を分担しやすくなったこと。困ったことは、お昼代がかさむこと、ときどき息がつまると思うことがある」(東京都・44歳・兼業主婦)
「夫が在宅ワークになってから、食材の減りが早くなった。以前は自分の頭のなかで考え、動いていたスケジュールをわざわざ共有・説明しなければならないのが、面倒に感じる」(兵庫県・30歳・フリーランス)
「私が昼寝をしていると夫からクレームが。『コーヒーいれて』などはいいのですが、ベタベタ甘えてくるようになり夫婦仲はよくなったように感じますが、本音としてはちょっとウザイ」(神奈川県・37歳・主婦)
「コロナ禍のため夫の単身赴任が解除されて家に帰ってきました。子どもとの生活に慣れているので大変です。電気、水道の料金が増え、洗濯物が倍に! 仕事で疲れていても食事に手抜きができずイライラしてしまいます…。休みの前日に『明日なにする?』と聞いてくるけど、ほっといてほしい」(兵庫県・50歳・会社員)
●在宅ワークになって家計は変わった?
「週半分〜ほとんど在宅ワーク中」の読者に、「家計に変化があったかどうか」を聞いてみたところ、約7割の読者が「変化があった」と回答。どのような費目に変化があったのでしょうか?
「在宅時間が増えて休憩時間にコーヒーを飲んだり、昼食後に甘いものをたべたくなったりするなど、嗜好品が増えました。光熱費も在宅分少し増えました」(熊本県・37歳・会社員)
「以前の家が狭かったので、二人で在宅勤務をするために広い家に引っ越しました。食費は増えたが、会社でのランチ代などに使うおこづかいが減った」(埼玉県・34歳・会社員)
「夫の在宅ワークで夫がやたら洗濯をするので水道代が1.5倍になった。外食が多かったのですが、家で食事をし、さらに自分がダイエット中なので食費は激減しました」(東京都・47歳・会社員)
「夫婦で在宅ワークになったことで、子どもたちと過ごす時間が増えた。BBQセットやアウトドア用のテーブルとイスなどを購入しました」(東京都・35歳・会社員)
新型コロナをきっかけに夫婦で経験した「在宅ワーク」のメリット&デメリット、いかがでしたか? 妻にとっては仕事が続けやすくなる一方で、新たなストレスも発生していました。「在宅ワーク」のメリットをより享受するために夫婦で話し合いながら、それぞれの家庭のちょうどよいワークライフバランスを見つけていきたいですね。
<取材・文/磯 由利子>