自販機の取り出し口の大きさに合わせて商品を設計している(東京都新宿区で)

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 日比谷花壇とランドフローラが、小田急新宿駅構内(東京都新宿区)で自動販売機による花の販売に乗り出した。生花やアレンジメント、ドライフラワーなどを扱う。会社員や学生の利用を想定し、深夜や早朝にも気軽に購入できるとアピールする。9月末まで。 バラやガーベラなど生花1本に花のおみくじを付けた「フォーチューンフラワー」(500円)と、「同 ミニベース付き」(800円)が主力。花の丈は15センチ程度にカットし、電車内で人との接触に耐えるよう、空気を充填(じゅうてん)してラッピングした。栄養剤や手入れのしおりも付ける。 3割の確率で当たりくじ「満開」が出る。当たりくじを近くの生花店「ルコネル 小田急マルシェ店」に持って行くと、季節の花1本と交換できる。 始発から終電までの時間帯に利用可能。在庫状況はオンラインで随時把握し、現在は1日数回補充する。 両社が共同で企画。仕入れ、加工はランドフローラ本社(東京都世田谷区)、商品の補充は「ルコネル」のスタッフが担う。 5日の設置後、インターネット交流サイト(SNS)で情報が広がり、「想定を大きく上回る売れ行き」(日比谷花壇)だという。 今後は他の駅や商業施設の狭小スペースへの設置も検討。系列店舗にも併設し、広く営業時間外の花のニーズに応えていく意向だ。  
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