まずは画像をご覧いただこう。

パスワードの入力が求められている。ヒントは、「ぬるぽ→」だけ。

こちらは、ツイッターユーザーの忍さんが2021年5月21日に、

「18歳未満の閲覧を確実に防ぐことができるライフハック」

という呟きとともに投稿し、多くの注目を集めている画像だ。

ヒントが少なすぎる?みなさんは、無事ログインできただろうか。

この投稿を見たユーザーからは、大量の「正解」が寄せられている。

20代でネットが大好きなJタウンネット記者、一安心。でもなかには、

「??わからん!!」
「やばい大学生なのにわからん」
「18ですが全く分かりません」
「19だけどわかんねぇ」

といった声も少なからず届いている。

これが、ジェネレーションギャップか......。

では、答え合わせをしてみよう。

答えは2文字!

正解は......「ガッ」だ。

――どうして?

「ぬるぽ」→「ガッ」

こんなやり取りが、一昔前のインターネット上で流行ったことがある。

そもそも「ぬるぽ」とは、プログラミング言語「Java」における「NullPointerException 」の略語で、処理に異常が発生した時に表示されるエラーメッセージのひとつ。

この略語を使い始めたのは、大手掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のプログラマー板にたてられたスレッド「 NullPointerExceptionを『ぬるぽ』と呼ぶスレ」(2002年6月20日)が発祥とされている(諸説あり)。

スレッド内では、スレ主である>>1が「ぬるぽ」とAA(アスキーアート)付きで書き込んだところ、>>2が「ガッ」と>>1を殴るAAで反応。この流れが、ネット上で定番化したよう。

そのため、この流れを知っているネットユーザーたちはヒントの「ぬるぽ」を見たら、「ガッ」と反応してしまうのである。上記のスレが、2002年6月に立ってから、まもなく19年。

18歳未満には、難しい「ヒント」だっただろう。

5月21日、Jタウンネット記者が投稿者の忍さんに、これは「おじさん世代しか分からないネタ画像」なのかと聞くと、

「私もそう考えていたのですが、中高生ユーザーから『〇〇という作品、楽曲で使われているので知ってるよ!』というリプライを多数いただきました。

ネタとしての知名度が高く、若い世代にも浸透している?ようです」

と答えた。

たしかに忍さんが作った画像には、

「Rotter Tarmination 知ってれば18未満でも分かる」
「13歳ですがタイタツのおかげでぬるぽガッが分かりました」(※タイタツ:太鼓の達人)
「シュタゲのアニメ観た時にクリスがオカリンとぬるぽネタやってて感動した思い出」

といった声も寄せられている。 Rotter Tarminationとは、リズム・アクションゲーム「太鼓の達人」に収録されている楽曲で、「ぬるぽガッ!」という箇所がある。

またシュタゲとは、秋葉原を舞台にしたゲーム「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」の略称。2011年にはアニメ化もされ、作中のキャラが「ぬるぽ」「ガッ」と交わすシーンも放送された。

「ぬるぽ」→「ガッ」のようなネットの「お約束」は、いろんな形で連綿と若い世代に受け継がれているのかもしれない。