7試合ぶりに先発で起用されたエルチェ戦で、同点ゴールをアシストした久保。(C) Getty Images

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 3月21日に開催されたラ・リーガ第28節のエルチェ戦(1−1)で、ヘタフェの久保建英は7試合ぶりの先発出場。4―2−3−1のトップ下に入り、前半の途中からは右サイドハーフにポジションを移して72分までプレーした。

 0−1と1点ビハインドで迎えた60分には、右サイドでパスを受けると、対峙したコロンビア代表DFホアン・モヒカを一瞬でかわして右足で絶妙のクロス。見事にFWエネス・ウナルの同点ゴールをお膳立てしてみせた。

 このアシスト以外でもドリブルやクロス、FKでチャンスを作り出し、クオリティの高さを披露した久保。データサイト『Whoscored.com』によれば、この試合では12本のパスのうち11本を成功させ、パス成功率は91.7%と高水準だった。

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 ちなみに、この日のヘタフェのスタメンで日本代表MFの次にパス成功率が高かったのはMFマウロ・アランバリの76.2%で、3位が後半早々に交代したMFネマニャ・マクシモビッチの69.2%。50%台や40%台もごろごろいて、右SBに抜擢されたファン・イグレシアスはなんと36.8%だった。

 スペイン全国紙の『AS』も久保のスタッツに注目し、「パスを1回ミスしただけで、2本のキーパス(アシスト以外でュートに繋がったパス)を出し、28回のタッチをした」と紹介している。

 ヘタフェはロングボールを多用する戦術のため、全体のパス成功率が低くなるのは当然だが、そのなかで断トツの数字を叩き出した久保のクオリティは、やはりこのチームでは“別格”だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部