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ソフトバンクは、次世代電池の研究・開発に注力している。3月15日、質量エネルギー密度450Wh/kg級電池の実証と、電池長寿命化の要素技術開発に成功したことを発表した。

簡単に言うと、大容量化と長寿命化した電池の開発が進められることを意味する。将来、製品化に至った場合は、ドローンやHaps、ロボット、IoT機器、スマートフォン、携帯電話基地局などでの活用が期待される。



こうしたニーズから、ソフトバンクは「高密度化」を優先した電池の開発を自ら行い、技術の促進と住みやすい社会に貢献していきたい考えを示した。「高密度化」すればバッテリーが小型化し、各家庭に蓄電用として普及する可能性もあるし、スマートシティの観点からも各家庭や多くの公共施設等に蓄電池が配置されていることで、自然災害による大規模停電にも街ぐるみで備えられる可能性もある。

また、エネルギー開発によって新たなデバイスの実用化や普及、エネルギーマネジメントにも効果が期待でき、それによって「SDGs」への貢献に繋がるとみている。



次世代電池の開発のため、研究機関や大学、企業との連携も行われている。



また、6月にオープンする「ソフトバンク次世代電池Lab.」(栃木県宇都宮市)では、これらの技術を含めた次世代電池技術の早期実用化を推進したり、世界中のさまざまな次世代電池の評価・検証を行う施設として、他の研究技術を開発している企業やベンチャーの評価・検証も受け付ける考えだ。



●ソフトバンクが考える高密度化へのステップ

記者説明会では、先端技術研究室の齊藤氏から、具体的な技術開発の内容とステップも紹介された。



技術戦略統括 先端技術開発本部 先端技術研究室 エネルギー推進課 担当部長 齊藤貴也

次世代電池開発における4要素、ソフトバンクが考える高密度化へのステップ(現行の300Wh/kgクラスから、目指す1000Wh/kgクラスまでの技術的開発ステップ)、着目している6つのテクノロジー等が、電池やバッテリー関連のジャーナリスト向けに説明された。







●研究機関、大学、企業等との連携



NIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構)と共同開発を行っている「空気電池」



米国Enpower Greentechとの開発をリリースしたリチウム金属電池











(神崎 洋治)