名門シャルケを相手に、2G2Aと大暴れした遠藤。(C)Getty Images

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 現地時間2月27日に行なわれたブンデスリーガ第23節で、シュツットガルトに所属する遠藤航が2ゴール・2アシストを記録する大活躍で、5-1の圧勝に多大な貢献をした。

 この試合で唯一、遠藤が直接絡まなかった3点目を決めたササ・カライジッチはクラブの公式インタビューで、「この勝利を喜んでいる」と述べ、「ワタルは信じられないような力強い働きぶりを見せた。(後半にPKストップをした)グラゴル・コーベルとともに、トップパフォーマンスだった」と称えている。

 DFコンスタンティノス・マブロパノスも自身のSNSを通じ「最高の勝利!」というコメントとともに、遠藤と喜び合う写真を投稿。「今日はこの男の日だった」と最大級の賛辞を贈っている。

 もちろんドイツ・メディアもこぞって称賛し、現地誌『kicker』が「遠藤が守備で苦しむチームに“レッスン”した」と伝えるなど、現地でも強いインパクトを残したことが窺える。

 また、サッカーにまつわる様々なデータを取り扱う『Opta』は、遠藤が残した記録が「日本人初」であると伝えている。
 
遠藤航は、我々がブンデスリーガのデータ採集を開始した2004-05シーズン以降、同リーグでの1試合で4得点(2ゴール・2アシスト)に関与した最初の日本人選手となった」

 本人にとっても初めての経験だったようだ。試合後に自身のSNSを更新した遠藤は、英語で「1試合で2ゴール・2アシスト。人生で初めてのことだった。そして、きっと二度と起こらないだろう」と綴り、泣き笑いの絵文字を添えている。これに日本代表の同僚であるMF伊東純也(ヘンク)は「すげーーーー」とコメントし、ポルトガルに渡ったばかりの守田英正(サンタ・クララ)も「やばすぎます」と反応。遠藤はそれぞれ「奇跡。笑笑」、「ありがとう」と返答している。

 ブンデスリーガの公式ウェブサイトでは、この試合のマン・オブ・ザ・マッチにもちろんこの日本人MFを選出した。4ゴールに絡む活躍に加え、走行距離11.2キロはチームトップで、数字で見えにくい部分でのチームへの貢献度も高く評価されているようだ。

 次節はアウェーで長谷部誠、鎌田大地を擁するフランクフルトと対戦する。前節でブレーメンに敗れたとはいえ、リーグ4位につけている好調なチームを相手に、昇格組のシュツットガルトはどこまで食らいついていけるか。背番号「3」の活躍にも期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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